液体洗剤と粉末洗剤は何が違うの?

コラム

こんにちは、ハナです。

ドラッグストアに行くと、たくさんの洗濯用の洗剤が並んでいますが、その多くが液体洗剤です。今や液体洗剤のシェアは粉末洗剤を大きく上回り、全体の70%以上を占めています。

粉末洗剤=古い

そんなイメージもあるかと思いますが、決して粉末洗剤が液体洗剤に劣っているわけではありません。

「液体洗剤を何となく選んでいる」なんて人も多いのではないでしょうか?

液体洗剤と粉末洗剤、それぞれにメリットとデメリットがあります。

本日は、そんな洗剤の違いなどを書いていきたいと思います。

どうぞ、最後までお付き合いください。

 

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粉末洗剤と液体洗剤の違い

粉末洗剤の特徴

粉末洗剤の液性は、基本的に弱アルカリ性です。
衣類に付着する汚れは、汗や皮脂などの酸性汚れがほとんどなので、アルカリ系の洗剤の方が洗浄力が高いと言われています。

メリット デメリット
・洗浄力が高い
・コスパが高い
・粉残りすることがある
・色柄物に向かない
(※漂白剤や蛍光剤が入っているものが多いため)
・デリケート衣料に向かない
(ウールなど、アルカリが苦手な繊維がある)

・粉が飛び散ることがある

※粉末洗剤は、洗濯が終わるまでアルカリ性を保つために、漂白剤などの洗浄助剤を加えていることがほとんどです。

?液体洗剤の特徴

液体洗剤の液性は、基本的に中性が多いです。
弱アルカリ性の液体洗剤もありますが、漂白剤などの洗浄助剤が加えられていないものは水に触れると中性に変わり、同じアルカリ系でも洗浄力では粉末洗剤に劣ります。

メリット デメリット
・水に溶けやすい
・コンパクトである
・衣類に優しい
・洗浄力が弱い
・コスパが悪い
・詰め替え用を買う場合は、前回と同じ洗剤を買う必要がある

 

洗浄力を検証する

実験に使用する洗剤のラインナップ

洗浄力2

【花王】

ニュービーズ(粉末)
液性 弱アルカリ性
特徴 漂白剤入り
1回当たりのコスパ 5.3円 ※
ニュービーズジェル(液体)
液性 中性
特徴 漂白剤・蛍光剤無配合
1回あたりコスパ 6.6円 ※
エマール(おしゃれ着用)
液性 中性
特徴 漂白剤・蛍光剤無配合
1回当たりのコスパ 19.2円 ※

※洗濯水量を30Lとし、洗剤の使用目安と購入価格からコスパを算出。
今回は、すべて同じ金額で購入しました。

洗浄力11

検証方法

洗浄力
綿とポリエステル混の素材それぞれに同じ汚れを付けて、2枚づつ洗います。

【汚れの種類】
上段左から
ファンデーション・・・油性、粉汚れ
卵・・・タンパク汚れ(下着などの汚れを想定)
コーヒー・・・水性汚れ

下段左から
ミートソース・・・色素汚れ
カレー・・・色素汚れ
ごま油・・・油性汚れ、消臭

余談ですが、画像下がポリエステル混の素材です。綿と同じ量の汚れをつけたのですが、綿よりも広範囲に広がってしまいました。吸水性が綿の方が優れていることがわかりますね。吸水性に優れている分、付いた汚れが落ちにくいのが綿のデメリットとも言えます。

洗浄力12
【洗浄方法】
液温約10度
20分浸け込み ⇒ 5分振り洗い ⇒ 2回すすぎます。

同じ汚れをつけたものを2枚づつ洗い、2枚の平均値で審査します。

 

検証結果

粉末洗剤

【綿】23点

綿粉末

ファンデーション
★★★★☆
卵 ★★★★★
コーヒー★★★★☆
ミートソース★★★☆☆
カレー★★★☆☆
ごま油★★★★☆

 

【ポリエステル混】28点

ポリ粉末
ファンデーション
★★★★★
卵 ★★★★★
コーヒー★★★★★
ミートソース★★★★☆
カレー★★★★☆
ごま油★★★★★

液体洗剤

【綿】21点

綿 液体

ファンデーション
★★★★☆
卵 ★★★★★
コーヒー★★★★☆
ミートソース★★☆☆☆
カレー★★☆☆☆
ごま油★★★★☆

 

【ポリエステル混】27点

ポリ液体
ファンデーション
★★★★☆
卵 ★★★★★
コーヒー★★★★★
ミートソース★★★★☆
カレー★★★★☆
ごま油★★★★★

 

おしゃれ着用洗剤

【綿】18点

綿 エマール

ファンデーション
★★★★☆
卵 ★★★★☆
コーヒー★★★★☆
ミートソース★☆☆☆☆
カレー★☆☆☆☆
ごま油★★★★☆

 

 

【ポリエステル混】23点

ポリ エマール
ファンデーション
★★★★☆
卵 ★★★★★
コーヒー★★★★★
ミートソース★★☆☆☆
カレー★★☆☆☆
ごま油★★★★★
粉末洗剤 > 液体洗剤 > おしゃれ着用洗剤

予想通り、上記の順に汚れはよく落ちました。コスパと洗浄力だけで洗剤を選ぶなら、粉末が優勢です。

 

洗剤を一つだけにしたいならどれが効率的か?

お子様の体操着や、油汚れの多い作業着などを頻繁に洗う ⇒ 粉末洗剤

白い衣料をより白く洗い上げたい ⇒ 粉末洗剤

デスクワークであまり汚れない ⇒ 液体洗剤

色柄物が多い ⇒ 液体洗剤

デリケートな衣類を洗いたい ⇒ おしゃれ着用洗剤

 

泥汚れの多い家庭なら粉末洗剤、そうでないなら液体洗剤を選びましょう。と言う意見をよく見聞きしますが・・

私は、使い分けするなら両方、使い分けが面倒なら液体洗剤、ではないかと思います。

液体洗剤の中にも汚れ落ちが優れた洗剤はあります。

ラボンのルランジェなどは液体ですが、粉末に負けない洗浄力を誇ります。コスパは少々悪いですが、液体洗剤の中では特にオススメです。

 

洗剤の使い分け

 

P1020315P1020316

我が家では、「白物は粉末」「色柄物は液体」と使い分けています。
ずっと同じ銘柄を使うのではなく、メーカーの違う3種類ほどのお気に入りをローテーションして使っています。

あまり知られていませんが、メーカーやシリーズによって、同じ粉末洗剤でも成分が異なります。なので、落とすのが得意な汚れも実は少しづつ違うのです。

同じ洗剤をずっと使い続けている人は、試しに3回に1回ぐらい別の洗剤に替えてみてはいかがでしょう。今まで落とせなかった汚れが落とせるかもしれませんよ。

 

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おしゃれ着用洗剤の場合

おしゃれ着用洗剤は、衣類に優しい洗浄成分を含んでいるため、デリケートな素材もダメージを極力与えることなく洗うことが可能です。

例えば、花王「エマール」には、色あせを防止剤や、繊維を滑らかにするトリートメント効果のある成分が含まれています。

LION「アクロン」には、繊維の表面をコーティングし、毛羽立ちや毛玉ができにくい仕様になっています。

おしゃれ着用洗剤は、液体洗剤と同じ中性ですが、特徴は異なります。

それぞれの適材適所を踏まえて選ぶようにしましょう。

残念ながら、おしゃれ着用洗剤に洗浄力を期待することはできません。
デリケート衣類の汚れがひどい場合は予備洗いするか、プロにお任せするのが正解だと思います。

 

洗剤は適量を守りましょう

洗剤は、たくさん入れた方が綺麗洗えるというものではありません。
適量以上を入れても、洗浄力があまり変わらないどころか、すすぎが不十分になり、衣類に洗剤が残ったまま・・なんてことにもなりかねません。
敏感肌の方や、小さなお子様がいる家庭では、特に注意が必要です。

逆に洗剤の量が少なくても、汚れ落ちが悪くなったり、臭いやカビの原因になる場合もあります。

洗剤の容器に書かれた使用量を守り、効率よく洗っていきましょう。

 

まとめ

どうでしょう・・あなたに合った洗剤は粉末・液体どちらでしたか?

私は粉末も液体も使いますが、どちらか1種類だけを使っている家庭が多いとすると、液体洗剤のシェアが増えていくのは仕方ないかもしれませんね。

シェアが多い分、液体洗剤は毎年新しい機能や成分の入った洗剤が開発され、多くの種類が販売されます。新しい技術を試せる、というのが洗濯好きにとっては一番のメリットかもしれません。

 

本日は以上です。どなたかの楽しい洗濯ライフのお役に立てれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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また、お寄せいただいた質問などは、当ブログで紹介させていただくこともあります。予めご了承願いますm(_ _)m

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