こんばんは!ハナです。
本日洗うのはベルベットに似た光沢を持つベルベティーン
特にお子様のおしゃれ着として人気があり、自宅で洗いたいなと思っておられる方も多いんじゃないでしょうか?
自宅で洗うにはいつくか注意が必要な素材ですが、ポイントさえおさえれば綺麗に洗えます。
古着屋さんで見つけました。
毛並みがばらばらに寝てしまって艶がなく毛足もバラバラでまだら模様のようになっています。悲しいかなくっきりと洗濯バサミの跡も付いちゃってますね。
状態は良いとはいけませんが、洗濯でどうにかなるレベルなので一緒にお手入れしていきましょう。
素材はベルベティーン(別珍)で女児用ワンピースです。
自宅洗濯で寝てしまった毛足を立ち上がらせる事が最重要課題です。
スポンサーリンクベルベット(天鵞絨)とベルベティーン(別珍)の違い
ドレスなど華やかな衣装に用いられる、立毛させて優雅な光沢をもつ素材ベルベット(天鵞絨)・ベルベティーン(別珍)はよく似た質感をもち、ベロアも加えてまとめてベルベット生地と呼ばれることも多いですが、厳密にいえば工程も原材料も全く違います。
ベルベット(天鵞絨)
素材はレーヨン・絹など、
非常に扱いづらい素材の為に、加工には高度が技術が必要。
そのため、ベルベットで作られた製品は高価になることが多いです。
工程は2枚はぎ合わさったようになった素材を真ん中で切るって作られる。毛足は長め。毛が抜けやすくもあるデリケートな素材。
ベルベティーン(別珍)
綿天鵞絨とも呼ばれる通り、素材は綿。
もともとはベルベットを模して綿で作れました。ベルベットよりも扱いやすく若干安価です。
工程はパイル状の素材を切りそろえて作られ、毛足はベルベットよりも短い。
近頃は自宅で洗えるものも増えてきました。
洗濯する前に
ベルベットはかつては、ヨーロッパの王侯貴族に好まれた毛足の長い優雅な風合いの素材で、現在はパーティドレスやお子様のおしゃれ着などに要いられることが多く、高級感があって素敵な素材です。
その優雅な光沢を生み出すしなやかで長い毛先ですが、長時間着席すると毛並みが寝てしまったり、洗濯可の表示があったとしてもその風合いを損なわずに洗う事は難しい仕様となっております。
特にベルベットは洗うには、とても難しいレーヨンやシルクの素材が使われます。
価格も高価なので自宅での洗濯は避けた方が良いと思われます。
ベルベットの場合は、洗うのはクリーニング店にお願いし、普段のお手入れだけを自宅ですることをオススメします。
今回洗うのはベルベティーン(別珍)で素材は綿。お手入れ法などはベルベットとも共通です。
ベルベティーン(別珍)の洗濯
ベルベティーンは綿素材のため、布地自体は丈夫なのですが、立毛素材は仕上を間違うと残念なことになってしまうので丁寧に洗っていきましょう。
洗濯絵表示
手洗い可・漂白剤厳禁・アイロンは中温で当て布必須
※新洗濯表示マークには当て布の表記がなくなりました。必要であれば洗濯タグに文字で表記されます
洗濯開始
手洗い表示があるときは、洗剤はおしゃれ着用を選択します。
立毛素材は仕上にアイロンを直接あてることができないため、シワが付きやすい洗濯機では洗えません。
少し面倒ですが、手洗いしました。
手洗いと聞くと、大変なイメージがあるかもしれませんが、基本はつけ置きするだけなので以外と簡単です。
容器におしゃれ着用洗剤を時入れ、洗濯物を入れて約20分放置したあと、タップリの水ですすぎます。
すすぎは2〜3回、水が濁らなくなったらOKです。
風合いを蘇らせるために毛先をふんわりと仕上げる必要があります。
必ず柔軟剤を使いましょう。
柔軟剤に10分ほど漬け込み、最後に1分だけ洗濯機で脱水します。
乾く前にブラッシング
アイロンが直接かけられない素材のため、極力シワを作らないのが重要です。
脱水したらすぐに洗濯機から取り出し、形を整えます。
形を整えたら、濡れている状態で洋服ブラシをかけて毛並みを整えます。
表面をなぜるような感じで優しく上から下へと1方向にブラッシングします。
このひと手間で仕上がりに差がでますので、必ずおこってください。
洋服ブラシは非常に便利なアイテムですので、お持ちでなけれお買い求めいただければと思います。
獣毛100%の柔らかめのものがオススメですが、100円ショップでも手に入ります。
干す
出来れば、肩に厚みのある洋服に合ったハンガーにかけて(なければタオルを巻くなどして調整すればOK)、直射日光にあたらないように吊り干しします。
洗濯バサミを使うと確実にくっきりした跡がついてしまうので厳禁です。
平干しも毛を寝かせてしまうのでやめた方が良いと思います。
仕上
アイロンのマークは中温で当て布必須となっていますが、中温でも布に直接アイロンをかけるとせっかくの毛が寝てしまいます。
シワを伸ばしたい時は、布から1cmほどはなしてスチームを当てます。
最後は再び洋服ブラシで毛並みを整えてできあがりです。
ベルベットなど自宅での洗濯が難しい素材も、スチームアイロンをして、ブラシをかけるだけでかなりスッキリします。
着用したらお手入れをするというようにすると衣類を長く綺麗に着られます。
洗濯ハサミも跡も綺麗に消えて、光沢も蘇りました。
白っぽかったところもきれいな濃紺に仕上がりました♪
収納
基本的には吊るして収納します。
どうしても折りたたんで収納する場合は折り重なる部分に柔らかな布を入れ、一番上になるように収納すると、折ジワや毛先の倒れを軽減できます。
秋は、お子様の発表会などで大活躍するベルベティーン(別珍)、家で綺麗に洗えるようになると食事会などにも躊躇なく着せてあげられるんじゃないでしょうか?
本日は以上です。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。どなたかの楽しい洗濯ライフのお役に立てると幸いです。
コメント
こんにちは。とても為になる記事ばかりで勉強になります!
ビスコース ビロードのワンピースを家で洗えないか調べてこちらにたどり着いたのですが、やはりハイベックを使っても、やめておいた方がよさそうですよね汗
Namiさん、こんにちは!返事が遅くなり、申し訳ございません。
ビロードのワンピース、素敵でしょうね(*´?`?*) ハイベックなどの洗剤を使えば、家で洗えないことはないと思うのですが、ビロードは、やはり初心者さんには難しい素材です。何度か袖を通してから、もう充分着たなと思ったら、試してみる価値はあると思いますが、高価なものですし、失敗して惜しいと思う間はプロに任せるのが安心ですよ?( ̄▽