トリアセテートの洗い方。綺麗に洗うコツは脱水です。

デリケート衣類

おうちクリーニング研究家のハナ(@hana_labnote)です。誰もが簡単に洗濯上手の「洗濯マスター」になれる情報を発信しています

本日はシルクに似た美し光沢としっとりとした肌触りが魅力の特徴のトリアセテートの洗濯方法について解説します。

熱に弱いトリアセテートにアイロンは使えませんので、できるかぎりシワを作らずに光沢を維持するからが最大のポイントです。自分でお気に入りいの服を洗えたら気持ちいいいので、ぜひ一緒にやってみましょう。

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トリアセテートは熱に弱い素材

天然のセルロースを原料とし、酢酸で作用させて作られた半合成繊維です。
似た性質の素材として、アセテートがあります。

・絹のような光沢がある。
・保温性・吸湿性・弾力性に優れている。
・しなやかで美しいシルエットを作ることが出来る。
・熱を加えると、その形が固定される特徴を持つ。
・強度と摩擦に弱い
・濡れた状態でシワがつくと取れにくい
・アルカリ性に弱い

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洗濯実験開始

【必要なもの】
・ドライ用洗剤(おしゃれ着用洗剤でも可)
・乾いたバスタオル

シワがつきやすい素材ですが、熱に弱いということで高温でのアイロンは使えません。

洗濯時にいかにシワをつけずに洗えるかというポイントになります。

実験素材を手にしたときの印象印は色はくすんだ赤で重たい感じ。
だけどこのブランドはスモーキーカラーが特徴なのでくすんで黒いのか、そもそも初めからこんな色なのか洗い上がりがとても楽しみでした。

目立つシミはありません。

主な素材はトリアセテート。

洗濯表示マークを確認する

トリアセテート75%
ポリエステル25%

洗濯絵表示は以下の通りです。

水洗いよりもドライクリーニング推奨のマークがつけられています。

塩素系漂白剤不可、

アイロンは低温でのみ使えます。

洗剤はドライマーク用、もしくはおしゃれ着用

水洗い不可のため、ドライ洗濯用の洗剤を使用します。
家庭用ドライ洗濯用の洗剤は水を使いますので、自己責任のうえ進めていきます。

私が愛用しているドライマーク用洗剤は「ハイベック」という商品です。
ドライ用洗剤のなかでも洗浄力は信頼できます。

 

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ハイベックは弱アルカリ性の洗剤なので、本来はアルカリ性に弱い素材は使えないのですが、ハイベックの場合は、水につける時間が極端に短いため、ウールやシルクなどアルカリ系の洗剤に弱い素材も安心して洗えます。

 

ハイベックがない場合は中性洗剤の「おしゃれ着用洗剤」を使います。

 

脱水はせずに濡れたまま干す

①  容器に水をはり洗剤を溶かす

②  衣類をつけ置きする

ハイベックの場合はつけ置き時間は5分。

おしゃれ着用洗剤の場合は20分

デリケートな繊維なので、あまり摩擦を与えないように擦ったりはせずにつけ置きのみ。

③ たっぷりの水ですすぐ

すすぎは水を替えて2回。

④ タオルドライ

水にぬらした状態でシワを作ると取れにくいという特徴を持つ素材なので脱水はせずにタオルドライ

タオルドライとは、バスタオルなどで軽く水分を拭き取ることです。濡れた衣類をバスタオルで挟んで軽く抑えます

⑤ 濡れたまま影干し

干し方

洗濯絵表示には陰干しの表示はありませんでしたが、色柄(特に赤)は太陽光で変色しますので、すべて陰干しがオススメです。

丸いランドリーピッチを使って着用時に近い状態になるようにしてシワが極力つかないように干しました。

仕上げ

アイロンは絵表示に従って低温で、当て布必須です。

2016年以降の新しい洗濯表示マークには当て布の表現はなくなりましたが、洗濯タグに文字で書かれていることが多いです。

乾いた時点では、アイロンなくてもいいかな?ぐらいでしたが、低温で軽く手早くかけました。

熱を加えると、形が固定される性質を持つ素材のため、下手なアイロン皺はつけられません。
注意しながらアイロンをかけます。

この場合当て布は下が透けるメッシュタイプのものがオススメです。(100円ショップなどで購入可能)

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実験結果と感想

トリアセテート

ドライクリーニングでは油溶性の汚れは落とせますが水溶性の汚れはおとせません。
なので、ドライクリーニングだけを繰り返した衣料はどうしてもくすみがちです。(クリーニング店によっては水洗いを受け付けてくれるところもあります)

ドライ用洗剤のハイベックは油溶性も水溶性のよごれも両方落とせるので、くすみがとれて、色が蘇ったように感じる事があります。

今回もスモーキレッドだと思っていましたが、洗うとかなりマットな赤になりました。
かなり綺麗な赤です。

トリアセテート2
とても満足のいく仕上がりになりました。

トリアセテートはシワがつくと取れにくいので、シワができやすい脱水をせずに、濡れた状態で干すと失敗を防げて、綺麗に洗えいますよ。

 

コメント

  1. 平田奈奈子 より:

    参考になりました。
    トリアセテート63%
    ポリエステル37%の麻のような生地でちょっとテロンとしたタブリエを作りたいな〜と思ったのですが、汚れが激しい作業には向いてない事が分かりました。
    でも、エプロンドレスのつもりで着るんだったら形が綺麗にできるかもって期待が出来ました。
    ポリエステルも低めのアイロンなのでよわーくかければいいですね。
    サンプル切って洗って見てから考えることにしました。
    ありがとうございました。

    • ハナ より:

      平田様、コメントありがとうございます。
      トリアセテートは質感が綺麗ですもんね。素敵なエプロンドレスができますように。
      洗濯の参考にしてもらえると幸いです。

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