こんにちは、ハナです。
ブログとは別にライターの仕事をさせてもらってる会社の担当さんから「泥汚れは落とせますか?」と依頼を受けました。
泥汚れを落とすことは知識として知っていますし、ちょっとした泥汚れは洗濯したことがあったんですが、そう言えばガッツリと泥で汚れたものを洗ったことがないなと思い、実際に洗って何が効率的なのか確かめてみることにしました。
私の家族はインドア派の大人ばかりなので、泥汚れをがっつりつけて帰ってくる人はいません。今回は知人にドロドロに汚れたリアルな衣類をお借りしました。
この洗濯物を利用して、最も早く効果的に落とせる方法は何か?
探っていきたいと思いますので、よかったら最後までお付き合いください。
スポンサーリンク泥汚れを落とす洗剤とは?
皮脂や油などの酸性の汚れを落とすにはアルカリ系の洗剤。
水垢や尿石などのアルカリ系の汚れを落とすのは酸性の洗剤。
それぞれ汚れのタイプと反対の性質をもつ洗剤で中和すると汚れは取れやすくなります。
食器用、トイレ用、お風呂用・・世の中にはいろんな洗剤がありますが、それぞれの場所やシチュエーションでつきやすいであろう汚れと反対の性質をもつ成分が配合されています。
油汚れの多いキッチン用の洗剤でトレイを洗っても尿石などの汚れは落としきれないんです。
それ以外にも水性や油性なんてのも関係してきますけどね!
泥汚れは洗剤では落とせません
では泥はどんな洗剤で落とせばいいのでしょうか?
実は泥汚れは少し特殊です。
泥は水分を含んだ土のことで、砂よりも粒子が細かいのです。
その泥が繊維の中に入り込んで止まっている状態が泥汚れなんです。
泥汚れは物理的な汚れとなりますので、化学の力を利用した洗剤では落とせません。
物理的な汚れには物理的な方法が有効です。
いきなり水洗いは遠まり
泥汚れで注意したのは、いきなり水で予備洗いや洗濯機で洗ってしまうことです。
↑これがついたばかりの泥汚れ
↑こちらが水で洗ったあとの泥汚れです。
洗濯機に入れる前に水洗いして大まかな汚れを落としたいという気持ちは本当によく分かるのですが・・残念ながら、水に浸けて洗ってしまうと、より細かい土の粒子が水に導かれて、繊維の奥深くへ潜っていってしまい、より落とすのが難しい汚れへと変化します。
なので、まず最初にすることは、土の粒子を乾かすことです。
ドライヤーを使ってもいいですが、晴れた日なら天日干しにしておくとしっかり乾きます。
しっかり乾いたら、洗濯ブラシやたわしなどを使って、乾いた泥を落とせるだけ履き落とします。
衣類を叩いて細かい泥も落としてしまいましょう!これだけで、表面についた泥はある程度落ちてしまいます。
それほど泥が繊維の奥に浸透していない状態なら、この時点で普通に洗濯機で洗うと、綺麗になりますが、ブラシで落とし切れないシミがある場合は、これをさらに掻き出す作業が必要です。
ここで、酵素の気泡を発生させて泥を浮かび上がらせるオキシクリーンなどの酸素系漂白剤を使うか、ウタマロせっけんなどの洗濯用固形石けんを使って擦り落とすか・・・
試してみました!!!
ウタマロ石鹸か?オキシクリーンか?
オキシクリーンに6時間浸け置きしたものと、ウタマロ石鹸と洗濯板を使って5分間擦り洗いしたもの、どちらが綺麗に泥汚れがおちるでしょうか?
オキシクリーン(酸素系漂白剤)
オキシクリーンは40℃〜50℃の水温に溶かすと効果が上がります。
温度を長時間下げたくない場合は容器に蓋をします。私は蓋つきの容器を持っていないので、梱包用のプチプチを使うことが多いです。
この状態で6時間放置。
ウタマロ石けん(洗濯用固形石けん)
汚れた衣類にウタマロ石鹸を擦り付けて、擦り洗いします。洗濯板を使うと効率がいいです。
今回は5分ほどひたすら擦り続けました!
結果
オキシクリーンで浸け置きした綿のTシャツです。
残念ながらシミがまだまだ残っています。
こちらがウタマロ石鹸で洗った靴下です。ほとんど汚れは消えていますが、よく見ると少しシミが残る程度!
全く違うアイテムなので、分かりにくいかもしれませんが、明らかにウタマロ石鹸のほうが汚れが落ちています。
ただウタマロ石鹸は体力的には大変でした!!
靴下くらいならウタマロ石けんで擦り洗いすることは可能ですが、ユニフォームやTシャツなど面積の広いものとなると体力的にくじけてしまいそうです。
結果を先にいえば、最終的にはどちらもきれいに落とせますので、体力の有無、生地のデリケートさなどを考慮して選んでください。
どちらにしても、まだ完全に落とすことはできていなので、つぎの段階に入ります。
シミ抜き
ここまでくると、汚れは泥汚れだけではなく皮脂などと絡み合ってる可能性があります。
より強いアルカリ性を利用します!!
私が試した方法は
酸素系漂白剤+食器用洗剤+水
これらを同量づつ混ぜ合わせます。完全に混ざりませんが気にしなくて大丈夫です。
シミが泥汚れと皮脂汚れが絡み合った状態と仮定して、油性と相性のよい食器用洗剤をぶつけます。
酸素系漂白剤+重曹+水
全て同量で混ぜ合わせます。
シミが表面についた落とし切れない泥だとすると、重曹の研磨効果が効いてくると思います。
混ぜた直後はシャボシャボで水が多いかなと思いますが、しばらくすると硬くペースト状になりますので、慌てて粉を足さないようにしてください。
アイロンのスチームをかける!
汚れの下には汚れも良いタオルなどを敷いておきましょう・・・シミが蒸気とともに下に移るので、何か敷いておかないとアイロン台が汚れてしましますのでご注意ください。
汚れてもよいタオルがない場合はキッチンペーパーを何枚かかさねたものでもOKです。
シミにシミ抜きのペーストを塗布してアイロンのスチームをかけます。
スチームなどの熱を加えるのは、アルカリ性は熱を加えることで威力が増すからです。
この時、アイロンは直接衣類に当てずに浮かせて、スチームだけをあてるようします。
スチームアイロンがない場合は鍋で水を沸かした蒸気などでも代用可能です。
熱を加えたあとは水洗いします。
※熱くなるので、火傷しないように厚手のゴム手袋などを着用しましょう!
結果
今回は結果が分かりやすいように、漂白剤や石けんで下洗いしていない靴下を使っています。
↑酸素系漂白剤に食器用洗剤(油汚れ)を混ぜたもの
↑酸素系漂白剤に重曹(研磨効果)を混ぜたもの
食器洗い用を混ぜたほうがよく落ちてます!泥汚れに最終的に残るのは皮脂などの油が混ざった汚れなのでしょう
「酸素系漂白剤+食器用洗剤」が泥汚れの最終的な汚れのシミに効くことがわかったので、シミが目立たなくなるまで、「酸素系漂白剤+食器用洗剤」を塗りつけてはスチームをかけるを繰り返して、シミを抜きます。
だいたい2〜3回でシミ消えます。
ほとんどわからないくらいに汚れが落ちてます!!
シミが多く残っていたTシャツの後ろ身頃も真っ白です!
まとめ
泥汚れを最もキレイに、かつ素早く落とせる方法は・・・・
まずはしっかり泥を乾かし、ブラシなどで泥をこすり落とし、
ウタマロ石けんで擦り洗いして、アルカリ性の洗剤を使って洗濯機で洗います。
残ったシミはシミ抜きです。
ただ、広範囲だと大変だし、こすり洗いは繊維を痛めることになりますので、衣類の大きさや、種類によってはオキシクリーンなどの酸素系漂白剤で浸け置きした後でシミ抜きをする。
これで、諦めていたような泥汚れも落とすことができますよ♪
スポーツの秋ですし、芋掘りなどで子どもたちはたくさん泥をつけて帰ってくるこあともあるでしょう♪
ここは腕の見せ所!頑張ってきれいに洗いましょう!!
泥汚れが落とせたら、洗濯マスターです。自信がつきますよ♪
本日は以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございます。
どなたかの楽しい洗濯ライフのお役に立てると幸いです。
コメント
そういわれてみれば、部活で泥だらけになったユニフォームとか、乾いてはたくと結構落ちてた記憶があります(^^♪
やっぱ何事も闇雲じゃなくて、原因原理を抑えるとおのずと答えは見えてくるってヤツですな(´ー`*)←誰やねんw
汚れた靴や体育着など、母は水につけて置きなさいって言ってたけど
実は逆効果だったって事だよね( ̄▽ ̄;)
お湯で煮たらどうなんだろうか( ´艸`)
ハナさん!ありがとうございます^^
昨日、娘が運動会で見事に泥んこ汚れを持って帰ってきました!
うっかり忘れてすぐ洗濯しそうになったので、まずはブラッシングから始めます♪
すごい、すごい、リアルにどんどんきれいになっていく様子が分かって、たのしい記事でした。やってみよ。特に子どもの靴下とかに効果ありそうですよね。
こんにちは。
ウタマロも良いけれど、自分は[ブルーキー]を昔から使ってます。が、泥汚れは、乾かしてから泥を落としからの洗濯なのですね。
有り難うございます。
ウタマロ、ブルーキーの違いもお時間あれば検証して頂ければ嬉しいです。