・帆布(キャンパス地)バッグや靴の洗い方
・黄ばみの落とし方
おうちクリーニング研究家のハナです。誰もが簡単に「洗濯マスター」になれる情報を発信しています。今日は帆布(キャンパス地)バッグの洗い方を紹介します。
丈夫で使い勝手がいい帆布(キャンパス地)のバッグや靴。使い込むほどに味が出てくるけれど、気になるのは黄ばみや汚れ…。せっかくのお気に入りのバッグも、黄ばんでいたら清潔感が損なわれます。でもご安心ください!自宅にあるものだけで帆布バッグにできてしまった黄ばみも簡単に落とすことができます!愛着の帆布のグッズを、もう一度輝かせてみませんか?
帆布(キャンパス地)の特徴
帆布は、その名の通り帆船の帆に使われていた布を使った非常に丈夫な生地です。太く丈夫な糸を高密度に織り込むことで、高い耐久性と強度を実現しています。
帆布の主な特徴は以下の通りです。
- 耐久性: 摩擦や引っ張りにも強く、長期間にわたって使用できます。
- 強度: 厚手でしっかりとした生地なので、重いものを入れても破れにくいのが特徴です。
- 通気性: 厚手の生地でありながら、通気性も兼ね備えています。
- 経年変化: 使い込むほどに風合いが増し、独特の味わいが楽しめます。
- 多様な用途: バッグ、靴、アパレル製品など、幅広い分野で活用されています。
通気性があるため、繊維に洗剤が残留しやすく、それが黄ばみの原因になります。
今回洗うのは、お買い物バッグとして愛用している帆布(キャンパス地)のバッグです。
よく見ると、ところどころ黄ばみが発生しています。
持ち手は皮脂や汗による黄ばみ。
ポケット部分は汚れでも経年劣化ではなく、じつは以前に漂白剤を使って洗ってしまった「洗濯の失敗」によるものです。
☑️ 汚れが酸化したことで黄ばむ
☑️ アルカリ性の洗剤による黄ばみ
☑️ 経年劣化による黄ばみ
洗剤や漂白剤が黄ばみやトラブルの原因に!
帆布(キャンパス地)の洗濯は洗剤選びが大切です。
適正 | 洗剤の種類 |
× | 粉末洗剤 |
× | 漂白剤 |
× | 蛍光剤入りの洗剤 |
△ | 弱アルカリ性の液体洗剤 |
⚪︎ | 中性、おしゃれ着用の洗剤 |
◎ | 食器洗い用洗剤(中性) |
帆布は真っ白ではなく黄色味を帯びた「生成り(きなり)」であることが多いです。なので、生地に青白い色を塗布する役割のある蛍光増白剤が入った洗剤を使うと、まだらに色が抜けたように見えるのでNGです。
また、アルカリ性の洗剤は紫外線と反応して黄色く変色することがあります。帆布(キャンパス地)の布を使ったバッグや靴は、生地が分厚く洗剤が残りやすく、型崩れもしやすいので洗濯機を使ってしっかりすすぎをすることが難しいので、粉末洗剤や裏面を見て「弱アルカリ性」と表示されている液体洗剤は使用しないほうが無難です。同じ理由で漂白剤(酸素系、塩素系)もおすすめしません。
帆布(キャンパス地)のバッグを洗濯機で洗う場合
洗濯表示マークがあればチェックします。洗濯機で洗えるマークがついていれば洗濯機でも洗えます。
・おしゃれ着用洗剤(または中性洗剤)
・洗濯ネット
ブラシがない場合は、掃除機でホコリを吸ったり、手で叩いてホコリを落とします。
ダメージを最小限にするためにバックは裏返してして洗濯ネットに入れて洗濯機で洗います。
コースは「ウール洗い用」、脱水は1分以内で設定します。
帆布(キャンパス地)のバッグを手洗いする場合
洗濯表示マークが手洗い推奨になっていたり、洗濯表示マークがない場合は洗濯機は使わずに手洗いします。
帆布(キャンパス地)の洗い方
① 下準備
ブラシをかけてホコリを払っておくまでは洗濯機洗いと同じです。
② 水に洗剤を溶かす
人肌温度のぬるま湯に食器用洗剤を入れてよく泡だてます。おしゃれ着用洗剤でもいいですが、おしゃれ着用洗剤は衣類に優しい反面、汚れ落ちは期待できません。
着用するたび洗うような洋服を洗うのはいいですがバッグは、めったに洗わないで汚れが溜まりがちです。おしゃれ着用洗剤は汚れ落ちが少々不安。
おしゃれ着用洗剤ではない中性洗剤を使います。
その中でも私のおすすめは食器用洗剤(中性)。もともと食器に使うの物なので蛍光剤や漂白剤が入ってるわけもなく、何よりも泡切れがよく簡単に洗剤が落とせるので優秀です。皮脂などの油汚れもよく落としてくれます。
粉末洗剤、液体洗剤などいろいろ試した結果、食器用洗剤が最も使用感がよかったです。
③ 洗う
10〜15分ほどつけ置きして洗剤液をしっかり染み込ませます。
ブラシを使ってバッグ洗剤をこすり洗いします。
あまり汚れていないように見えましたが、水が泥水のような色になりました。
④すすぎ
流水で泡が出なくなるまでしっかりとすすぎます。
\今回使った食器用洗剤 /
クエン酸で中和させて黄ばみをシャットアウト
アルカリ系の洗剤や漂白剤を使ったことで発生させてしまった黄ばみを消したい場合、または弱アルカリ性の洗剤を使って洗った場合は、アルカリとは逆の性質を持つ酸性クエン酸を使って中和し、黄ばみの発生を抑えます。
①水にクエン酸を溶かす
水10Lに対して大さじ1杯くらいのクエン酸をしっかりと溶かして、バッグを20〜30分つけ置きします。
②すすぐ
流水でしっかりすすぎます。
ハリよく仕上げたいなら洗濯のり
絶対ではないですが、ハリよく仕上げたいならのり付けします。
①バッグ全体が浸かる量の水を溜める。
②規定量の洗濯のりを溶かしておく。
③バッグを入れて5分ほどつけ置き。
④ 脱水はバスタオルを使って水を拭きとります。
バッグを形よく干す方法
① 詰め物をする
バッグの中に、梱包材などを紙くしゃくしゃに丸めて詰めます。新聞紙でもいいですが、インクがつくのが心配なので、梱包材がなければ膨らませたビニール袋などでもいいです。
②陰干し
直射日光を避け、風通しの良い場所で陰干しする
黄ばみスッキリ落ちた!仕上がり
洗濯のりを効かせて干すと、詰め物を抜いてもそのままの形で自立するくらいハリよく仕上がります。
漂白剤を使ってしまった洗濯の失敗による黄ばみも解消
皮脂汚れがついた持ち手の黄ばみもちゃんと落ちました。
帆布のバッグや靴に付いた黄ばみの落とし方まとめ
帆布バッグの黄ばみや汚れは、中性洗剤とブラシを使って手洗いすることで、自宅で簡単に落とすことができます。特に、食器用洗剤は、油汚れを落としやすく、泡切れも良いのでおすすめです。また、アルカリ性の洗剤は黄ばみの原因となるため、中性洗剤を選ぶことが大切です。洗濯後は、クエン酸で中和することで、より効果的に黄ばみを防ぐことができます。
ポイント
- 洗剤は中性洗剤(食器用洗剤など)がおすすめ
- ブラシでこすり洗いをする
- クエン酸で中和すると効果的
- 洗濯のりは、ハリを出したい場合に使う
これらの方法を実践することで、愛着のある帆布バッグを長くキレイに使えます。ぜひ試してみてくださいね。
\今回使った食器用洗剤 /
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