こんにちは、おうちクリーニング研究家のハナ(@hana_labnote)です。
本日は、前回の洗濯対決で使った汚れをつけた布を使ってシミ抜きをしていきます。
シミというものは乾かす前に落とすと比較的おとしやすのですが、今回は一度洗って乾かしたものを使いますので、より落としにくい汚れとなっております。
ただ、日常的にはシミに気がつかずに洗ってしまったという同じシチュエーションは多いと思います。
良かったらシミ抜きの参考してもらえると嬉しいです。
最後までお付き合いください。
<左上から>
口紅、ファンデーション、ミートソース
<左下から>
カレー、醤油、ゴマ油
水性の汚れである醤油は前回の洗濯用洗剤だけでほぼ落ちていますので、しみ抜き結果対象外とさせていただきました。
手ごわいのは、色素汚れといわれ染料にも使われるような香辛料を使っているカレーではないかと思われます。
それでは一緒に落としていきましょう
スポンサーリンクオキシクリーン(酸素系漂白剤)
酸素系漂白剤の主な成分は過炭酸ナトリウムです。
過炭酸ナトリウムとは炭酸ソーダと過酸化水素を混合して作られていて、水に溶けるとたくさんの酸素が発生します。
その酸素の泡で汚れを落とします。
色柄ものにも使える酸素系漂白剤は漂白力が塩素系に比べて弱いのですが、その中で驚きの洗浄力を誇るのが「オキシクリーン」です。
お湯(40〜60℃)を使うと漂白効果がアップしますので、液温40℃のお湯を使います。
浸け込み時間は約1時間
お風呂に入った直後のお湯が40℃ぐらいなので、シミ汚れをある衣料を洗うときは風呂上り直後の残り湯を使うと効果的です。
漬け込みが終わった後は1度すすぎ天日干しします。
口紅 ★★☆☆☆
ファンデーション ★☆☆☆☆
ミートソース ★★★★☆
カレー ★★★☆☆
ゴマ油 ★★★★★
画像では分かり辛いですが、カレー汚れは若干残りました。
ただ、擦ったり叩いたりという手間もなく、ただ1時間溶剤に浸けておくだけという手軽さで随分白くする事ができるので、やっぱりオキシクリーンは便利ですね。
シミの数が多い、洗う範囲が広いなどの衣料にオススメ。
液体漂白剤+重曹
液体漂白剤(酸素系)は、粉末の漂白剤に比べて漂白効果は劣りますが、アルカリをプラスすると漂白力が上がります。
ここではアルカリ性の重曹を加えます。
アルカリを上げた溶剤に熱を加える事で反応速度も上がり、強力なシミ抜き剤となります。
液体漂白剤:重曹=1:1で混ぜたもの。
マグカップと歯ブラシを用意します。
マグカップにお湯をはり、その上にしみ抜きする衣料を置きます
今回は染み抜きする布が小さいので、下に布を張りましたが、実際は染み抜きする衣料をお湯を張ったマグカップに乗せます。
シミを広げないように溶剤を歯ブラシで小刻みに叩き込みます。
叩き込む、洗い流すを繰り返し、シミが目立たなくなったら天日干しします。
口紅 ★★★☆☆
ファンデーション ★★★☆☆
ミートソース ★★★★★
カレー ★★★★☆
ゴマ油 ★★★★☆
非常に頑固な口紅とファンデーションが目立たなくなりました。
カレーとごま油は画像では分かりにくいですが若干シミが残りましたが、色柄ものなら気が付かない程度です。
ミートソースは綺麗に落ちました。
ちょっと手間はかかりますが、全体的にシミ落とし効果は高い印象です。
スポンサーリンクウタマロ石鹸
墨汁落とし実験で絶大な汚れ落とし能力を見せつけたウタマロ石鹸です。
期待が高まります。
使い方は一番簡単です。濡らした衣料にウタマロ石鹸を擦り込み揉み洗いして洗い流すだけです。
洗った後は天日干しです。
口紅 ★★★★☆
ファンデーション ★★★★☆
ミートソース ★★★★★
カレー ★★★★☆
ゴマ油 ★★★★★
簡単作業でスバラシイ汚れ落ちです。
口紅とファンデーション以外はほとんどわからなくなりました。
色物衣料には最強のウタマロ石鹸ではありますが、デメリットもあります。
ウタマロ石鹸には、蛍光増白剤が入っているのでパステルや生成りの素材には不向きです。
蛍光増白剤は黄色味を打ち消す効果があり、黄色味のある素材は風合いが変わってしまったり斑に白くなる恐れがあるので注意が必要です。
クレンジングオイル+食器用洗剤
なかなか口紅とファンデーションを綺麗に落とす洗剤が現れません。
そこで粘度のある油性汚れに効く真打登場です。
男性はご存知ないかもしれませんが、女性が化粧を落とすときにクレンジングオイルという油性の溶剤を使います。
衣料汚れにも、このクレンジングオイルは活躍します。
必要なものはクレンジングオイル、歯ブラシ(綿棒でも可)、乾いたタオル、食器用洗剤です。
クレンジングで汚れを落としたあと、食器用洗剤でクレンジングオイルの油分を落とします。
乾いたタオルの上に汚れた衣料を置き、歯ブラシや綿棒を使ってクレンジングオイルを汚れになじませていきます。
汚れが溶けだしたら食器用洗剤を歯ブラシで擦り込み洗い流します。
汚れが残っているようなら繰り返し、落ちたら水で洗い流し、天日干しします。
口紅 ★★★★★
ファンデーション ★★★★★
ミートソース ★★★★★
カレー ★★★★☆
ゴマ油 ★★★★★
跡形もなく落ちました。
ちょっと手間はかかりますが、粘度のある油性の汚れには絶大な威力を発揮しました。
油性ボールペンやチョコレートなどのシミも同様に落とせますので、お試しください。
カレー汚れだけは少し残ってしまいましたが、色柄ものだど全然目立たない程度かと思います。
スポンサーリンク太陽光
上記で綺麗に落ちているように見えるカレーのシミですが、実は洗い上がり直後はシミは残っておりました。
洗い上がり干す目はけっこう目立っていたカレーのシミですが、
太陽光にしばらく当てておくと、
どうでしょう、ほとんど目立たなくなります。
カレーの黄色いシミは、ターメリックに含まれるクルクミンという色素なのですが、クルクミンは紫外線で分解される性質を持っています。
なのでしばらく太陽光にさらしておくと色素が分解されて薄くなるのです。
蛍光灯にも多少の紫外線は含まれますので部屋干しでもある程度薄くはなりますが、カレーのシミをつけてしまった時は是非日の当たる場所に干すことをオススメします。
スポンサーリンクまとめ
クリーニング店に任せてしまっていたシミ抜きも、自宅で出来るもは少なくはありません。
ファストファッションなど購入価格が安かった衣料をクリーニングに出すのももったいないと処分してしまうのは、それこそもったいないです。
失敗してもおしくない衣料から練習してみて下さいね
少しの手間で見違えるほど綺麗になりますよ。
カレー汚れはホント手ごわいので、カレーうどんを食べるときはエプロン必須でお願いします。
満員電車なのどで化粧をつけてしまうのもつけられるものご注意を!!
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
コメント
いつもどの記事も参考にさせて頂いてます。特にしみ抜き、ダウンの洗濯は始めての挑戦でしたが、大いに役立ちました。
ありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。
ぷちさん こんばんは!!返事が遅れてスイマセンm(__)m
ダウンを洗濯されたんですね?(*´ω`*)以外と簡単だったんじゃないでしょうか♪
是非色々と試してみて下さいね?(^^)