こんばんは、ハナです。
もっとも落としにくいシミって何を思い浮かべますか?
私は墨(墨汁)です。
子どもの頃は洋服を墨で汚して母に怒られたのを思い出します。
墨汚れは、不溶性のシミで、水にも油にも溶けない性質のため、一番手ごわいシミと言われています。
クリーニング店でも受け付けてくれないところもけっこうあるというシミの王様です。
本日は、そんな墨を効率よく落とす方法を探ってみたいと思います。
宜しければ、最後までお付き合い頂けたらと思います。
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墨を落とせる溶剤を探せ!!
まず、墨汚れを付けた素材を用意します。
汚れを付けたのは綿100%の生地。
使う洗剤は、一般家庭でもっともシミ抜きに使われるであろう塩素系漂白剤・酸素系漂白剤・ウタマロ石鹸・重曹・マジックリンで実験してみました♪
塩素系漂白剤 | 水温15℃、漬け込み1時間 |
酸素系漂白剤 | 水温50℃、漬け込み1時間 |
ウタマロ石鹸 | 汚れに擦り込みこすり洗い |
重曹 | 液体漂白剤と1:1で合わせて汚れに擦り込みこすり洗い |
マジックリン | 汚れにしみ込ませてこすり洗い |
使用したマジックリンは油汚れ用です。
衣類についた油汚れもよく落としますよ(^^)V
早々に実験結果発表
上段左から塩素系漂白剤・酸素系漂白剤
下段左から重曹・ウタマロ石鹸・マジックリン
・・・満足の得られる結果はでませんでした。
ウタマロ石鹸とマジックリンが若干落とせたかな?といった感じではありますが、完敗ですね。
さすがシミの王様です。
このままでは悔しいのでウタマロ石鹸とマジックリンの複合技で染み抜きしてみました。
ウタマロ石鹸をこすりつけ水のついた歯ブラシで擦る。
水で洗い流す。
マジックリンを染み込ませ水のついた歯ブラシで擦る。
水で洗い流す。
これを1セットとし5セット繰り返した結果がこちら↓
残念ながら手も生地もボロボロですが
随分落とす事ができました。色柄ものも生地だったら目立たないぐらいではないでしょうか?
以上・・・という訳にはいきませんよね(*_*;
では、次の結果をご覧ください。
もう一つの実験結果
上段左から塩素系漂白剤・酸素系漂白剤
下段左から重曹・ウタマロ石鹸・マジックリン
同じ生地、同じ洗剤、同じ方法で染み抜きしたにも関わらず、ここまで汚れ落ちが違います。
何が違うかわかりますでしょうか?
墨が落ちやすい生地とは
実は、使っている布地の種類が違うのです。
最初の実験は綿100%の生地を使用しましたが、次の実験では綿60%・ポリエステル35%・ポリウレタン5%
墨の汚れ落ちが良かった方にはポリエステルが多く入っているのです。
ポリエステルは吸水性が低いという特徴がありますが、そのため繊維の奥まで汚れがしみ込み難いのです。シミが表面にとどまっている時間が長いため、早めに洗うと汚れは落ちやすいです。
熱や摩擦にも強く濡れても強度がおちないので、多少こすり洗いしても生地が傷みにくいというのも良いです(^^)
なのでポリエステル入りの衣類ならば、墨がついてすぐに洗えば落とせる可能性が高いという事になります。
まとめ
以上の実験結果から、
墨(墨汁)を使う予定のある時はポリエステルが入った衣服を着る!!
お子様の習字用スモッグやエプロンなどはポリエステル入りの素材がオススメ。
そして、汚れたらすぐに洗う。
万が一、綿素材の洋服に墨が付いた場合は、マジックリンとウタマロ石鹸の複合技で染み抜きすると目立たなくなる可能性があります。
一番墨を落とした洗剤はウタマロ石鹸
ウタマロ石鹸が墨を一番落とした結果となりました。
ウタマロ石鹸はドラッグストアーなどで100円前後で売られているとても手に入りやすい石鹸です。
今回の墨以外でも汗ジミや黄ばみ、機械汚れなども非常によく落とします。
いざというときの為に1つ用意しておくと便利なアイテムです。
本日の洗濯実験は以上です。
年末年始は年賀状や書初めなど墨を使う機会も増えると思いますので、もし汚してしまったらご活用ください。
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