加齢臭と戦う洗濯法。加齢臭が消える洗濯方法と洗濯洗剤とは?

消臭

こんにちは、おうちクリーニング研究家のハナ(@hana_labnote)です。

以前、体臭(汗の臭い)についての記事はブログで紹介しましたが、今回は加齢臭について書いてみたいと思います。

実は体臭と加齢臭は性質が若干違っておりまして、衣類についてしまった臭いを落とすのは、体臭以上に厄介だったりします。

本日は、そんな強敵「加齢臭」を撃退するための洗濯法を書いていきたいと思います。

個人的に柔軟剤などの強い香りが苦手なので、可能な限り香りに頼らない対処法となります。

最後までお付き合いくださいますと幸いです。

 

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体臭と加齢臭の違い

加齢臭は、広い意味では体臭の一種なのですが、一般的に体臭と言われているのは汗を原因とするもので、加齢臭とは少し性質が異なります。

体臭は皮膚表面に存在する常在菌が汗を分解することで放つ臭いなので、汗をかかなければ臭いません。常在菌が汗を分解するのに多少時間がかかりますので、その間に汗を拭きとることができれば、臭いが服に付着するのを防ぐことも可能です。

一方、加齢臭の原因は皮脂です。毛穴に存在する皮脂腺から分泌される脂肪酸が酸化して、ノネナールという臭い物質を生成します。

このノネナールは水に溶けづらく、肌や繊維にこびりついて離れない性質を持ちます。汗をかかなくても臭いますし、汗を原因とする体臭遥かに落としにくく、厄介な臭いなのです。

 

加齢臭対策にオススメの洗剤

加齢臭は、皮脂が酸化することで発生します。つまり加齢臭の性質は酸性ということになります。

酸性はアルカリ性で中和されるので、中性洗剤では加齢臭は消えません。
アルカリ系の洗剤を選びます。なおかつ酵素(できればリパーゼ)入りのものが加齢臭には有効です。

最近は弱アルカリ性の液体洗剤もあるのですが、

粉末洗剤は例外を除き、ほぼすべて弱アルカリ性です。

 

弱アルカリ性の液体洗剤

2022年2月、ドラッグストアなどで簡単に手に入る主な弱アルカリ性の液体洗剤は、以下のラインナップです。

・ラボン  ラボン
・花王   アタック抗菌EX
・花王   アタック ストロンング
・花王   アタック3X
・P&G   デトックス ボールド
・P&G   アニエール ダニ
・P&G   アリエールBIO
・P&G   アリエール PROクリーン(新製品)
・P&G   アリエールBIO 部屋干し
・P&G   アリエールBIO微香
・P&G   アリエール スポーツ
・LION   トップ リキット
・LION   トップリキット24h

他にも販売されているアルカリ系の液体洗剤はあると思いますので、製品裏面の液性と成分を確認してから購入いたしましょう。

これらの洗剤を使い、洗濯機の標準コースで洗います。皮脂は水では落とし切れませんので、洗濯には40℃以上のお湯を使います。お風呂の残り湯などを利用するとよいでしょう。

すすぎは必ず2回行ってください。

 

補助剤

40℃以上のお湯+アルカリ系の洗剤を使っても臭いが取り除けない場合は、補助剤を使って浸け置きします。

世間では重曹が加齢臭に効くと言われていますが、個人的にはあまり効果がないように思います。

重曹は汗が原因となった体臭にこそ効果を発揮しますが、ネットリと繊維に絡みつくような加齢臭には、より浸透性があり、油を溶かす性質を持つセスキ炭酸ソーダや、酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)の方がオススメです。

漂白剤2

 

溶けやすさ 油汚れ 消臭効果 殺菌
重曹 × ×
セスキ炭酸ソーダ ×
酸素系漂白剤
(粉末)

(※酸素系漂白剤は、必ず粉末漂白剤を使用してください。)

これらも液体洗剤と同じく、40℃以上のお湯を使わないと効果は激減します。

補助剤の使用量は洗剤の裏面に記載されている量でいいのですが、「洗濯」ではなく「シミ抜き」など、より高濃度になる使用量を目安にします

例えば、しゃぼん玉「酸素系漂白剤」の場合、洗濯の標準使用量は水30Lに対して大さじ1杯半ですが、シミ抜きの場合は水2Lに対して大さじ1杯です。

補助剤の必要量が随分と違ってきますので、注意が必要です。

重曹 < セスキ炭酸ソーダ < 酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)

このような順にアルカリ度は上がります。アルカリ度が上がると皮脂成分は分解されやすいですが、洗濯の際は気を付けないと、肌に必要な手の脂分も一緒に洗い流されて、手荒れの原因になってしまう恐れがあります。アルカリ度の高い洗剤や補助素材をご使用の際は、ゴム手袋などで液剤に直接触れないようにご注意ください。

使い方

補助剤を溶かした40℃〜60℃のお湯に、洗濯物を30分〜2時間ほど浸け込みます。

補助剤だけでは漂白や殺菌ができても、汚れまでは落とせません。浸け置きしたあとは、洗濯機の通常コースでアルカリ系の洗剤を使って洗濯します。

すすぎは必ず2回です。

洗濯が終わったら、風通しのよい場所に干しましょう。

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ケイ酸塩入りの固形石鹸

ケイ酸塩とは、主にアルカリ助剤として主に固形石鹸に加えられている成分です。

しっかりと泡立てて使うと、皮脂などを非常によく落とします。

ケイ酸塩入りのオススメの石鹸は・・・

ミヨシ マルセル石鹸

お湯を使ってケイ酸塩入りの石鹸をよく泡立てて、加齢臭がこびりついた衣類を揉み洗いします。アルカリ成分が強いので、使用の際はゴム手袋の着用を忘れずに!!

揉み洗いした後は洗濯機に入れて、アルカリ系の洗剤で洗います。より念入りに対処したい場合は、酸素系の漂白剤を一緒に入れるのもオススメです。

ここまでやっても落ちない加齢臭は、もうお手上げです。諦めて処分してしまいましょう。それほど加齢臭は強力なのです。

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全部入り

弱アルカリ性・酵素(リパーゼ)・酸素系漂白剤・ケイ酸塩
実は、これら全てが入った洗濯洗剤も存在します。

我が家では、夫の服はこのブルーダイヤで洗うようにしているのですが、加齢臭の蓄積させないのが目的で頻繁に洗うのなら、この洗剤だけで充分です。

もう加齢臭のためにある洗剤と言っても過言ではないと思うのですが、一般の店頭では見かけないのがデメリットです。

もし見かけたら、是非お試しくださいね。

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まとめ

シャツなどは、しっかり糊付けすると汚れも臭いも取りやすくなりますよ。

加齢臭に有効なのはアルカリ系の洗剤だけなのですが、ウールやシルクはアルカリに対して非常に弱い性質を持ちますので、着用の際は直接汚れが付着しないように事前に綿などのアルカリに強い素材の下着を着用しておくと安心です。

あと、ご自身で加齢臭が気になっている方は、体を柿渋やミョウバン入りのソープで洗うようにすると体臭が軽減されるので、オススメです。やはり臭いは元から絶たないと、いくら洗濯してもキリがありませんし・・・・

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本日は以上です。どなたかの楽しい洗濯ライフのお役に立てれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

当ブログに質問やリクエストのある方は、コメント欄やメールフォームにて、気軽にお問合せください。

わかる範囲で答えていきたいと思っております。

また、お寄せいただいた質問などは、当ブログで紹介させていただくこともあります。予めご了承願いますm(_ _)m

 

コメント

  1. Ran Ran より:

    加齢臭・・・・・・見に覚えがあります(笑)
    shampoo変えないといけないかな。

    • ハナ より:

      RanRanさん、こんにちは!
      コメントをいただき、ありがとうございます。
      加齢臭気になりますか?では是非洗濯で解決して頂けたらと思います(^^)
      shampooも気になりますよね。柿渋シャンプーとかいかがですか?

  2. チピ より:

    大変勉強になります!加齢臭対策実践してみますね。
    季節的に既に冬ですが、夏期にエアリズム等臭い対策も取り上げて頂けると助かります。
    現在、酸素系漂白剤(粉)+お湯(40度)で漬け込みしております

  3. 英語学習ひろば より:

    体臭に関する調査結果共有

    突然の問い合わせ失礼いたします。
    英語学習ひろばというサイトの管理人を行っている、ケントというものです。今回、こちらのページを拝見し、とても良い記事だと思い、問い合わせをさせていただきました。

    普段は英語に関する記事のみ発信しているのですが、弊社サイト内の”調査記事”カテゴリでは様々なジャンルの調査結果を公開しており、今回こちらのページ( https://hitononayami.com/body-odor-survey/ )では弊社独自に行った、体臭に関する調査結果を掲載しております。
    主に、どれぐらいの人が自分や他人のニオイを気にしているのか、一般的に行われている対策、最も効果があったと回答された対策などの調査結果を掲載しており、このような調査結果を取り入れて掲載することで、御社のページの信頼度も向上するかと思い、問い合わせさせていただきました。
    引用のリンクを張っていただければ、こちらの調査結果を使用していただいて問題ありませんので、是非ご検討ください。

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