こんにちは!ハナです。
あなたはレインコートをお持ちですか?
そのレインコート、ちゃんと洗ってますか?
最近、レインコートの撥水力が落ちたと感じることはありませんか?
雨の日に晴れ間が見えると、遠くまで見渡せたり、空気が澄んでいると感じることがあると思います。それは、雨が空気中のホコリや花粉、PM2.5といった大気中の不純物を洗い流しているからです。
その不純物を含んだ雨を一身に受けるのが、私たちを守ってくれている傘やレインコートです!
なので、レイングッズは思いの外に汚れていますし、定期的な手入れを怠るとカビや臭いが発生します。
また、レイングッズに施された撥水効果は、摩擦などによって使用する度に劣化し、効果が薄れていきます・・
本日は、お気に入りのレイングッズを長く綺麗に使うための洗濯法です。
お時間よろしければ、最後までお付き合いください。
レインコートの洗い方
まずは洗濯絵表のチェック
●下記のマークが付いていたら、自宅で洗濯が可能です
![]() | ![]() | ?洗濯機使用可。中の数字は液温の上限を表しています。 この場合、40度以下の水で洗えることを意味しています。 |
![]() | ?![]() | 洗濯機使用可。「弱」は「優しく」の意。 洗濯機を使用する場合、設定は「ウール洗い」か「弱水流」を選択しましょう。 中の数字は液温の上限を表しています。この場合、洗濯機で洗うことはできますが、弱水流で洗いましょう、という意味です。 |
![]() | ![]() | 手洗い可。弱い力で水洗いできることを表しています。中の数字は液温の上限を表しており、洗濯液の温度は30度が限度という意味です。 |
●下記のマークがついていたら、自宅では洗濯できません。
![]() | ![]() | 水洗い不可。 |
水洗い不可のレインコートは少ないかもしれませんが、もし水洗い不可のマークがあったらクリーニング店に持ち込みましょう。
裏面の注意書きも、忘れず確認してください
洗剤は中性洗剤がベスト!
レインコートに使われている撥水加工はダメージに弱いので、必ず中性洗剤を使用しましょう。
しかし、おしゃれ着用洗剤には柔軟剤が入っているので(柔軟剤の成分は撥水効果を弱めてしまう危険性があります)、心配な方は通常の中性洗剤を使用してください。
おしゃれ着用洗剤を使用される場合は、すすぎを特に念入りに行いましょう。
ただし、酸素系漂白剤を視野に入れたい場合もある!
汚れがひどい!カビが生えてしまった!臭いが気になる!といった場合、中性洗剤だけでは落とし切れませんので、時には酸素系漂白剤で手入れを行ったほうがいい局面もあります。
撥水加工されたレインコートは、かなりデリケートは素材が多いので、ブラシでこすったり布をこすり合わせて汚れを落とす、などという行為はご法度です。
基本は優しく浸け置きです。
カビには塩素系漂白剤?
ちなみに黒カビが発生してしまった場合、酸素系漂白剤では落とし切れませんので、目立たない部分なら色落ち覚悟で塩素系漂白剤*を使う、もしくはカビを諦めるかの2択になります。
*塩素系漂白剤(ツンとした匂いのある漂白剤)
塩素系漂白剤を使う場合は、水で100倍ほどに薄めた漂白液を綿棒に付けて、黒カビが発生している箇所以外に対して可能な限り液剤が付着しないように気を付けつつ、そのまま数十分ほど様子を見てカビが薄くなるの待ち、薄くなったら不要な布を下に敷き、硬く絞ったタオルで上から叩いて落とします。レインコートの色が落ちる危険性を伴いますが、どうしても黒カビが気になった場合は試してみてください。
レインコートの洗濯
水温
では、実際に洗っていきましょう・・・
今回は汚れがひどかったので、酸素系漂白剤を使用します。
酸素系漂白剤の効果が発揮されるのは水温40度くらいなのですが、洗濯絵表示には・・・
液温の上限が30度となっています・・・せっかく酸素系漂白剤を使っても、30度くらいだと洗浄効果が期待できません。
しかし・・・
低温であればアイロン可能を意味するマークもありましたので、アイロンの低温(80?130度)にも耐えられる素材である、とも言えますよね・・・
というわけで、自己責任・自己判断になりますが、40度の 水温で浸け置き洗いすることにしました。
オキシクリーン
今回は、以前に実験して洗浄力の高かった、「オキシクリーン」を使います。
オキシクリーンについては、下記の記事をご参照ください。


もちろん他の酸素系漂白剤を使用しても、何ら問題ありません。
洗濯用の粉末漂白剤を選べば、それが酸素系漂白剤です。
同じ酸素系漂白剤でも液体の漂白剤は洗浄力が弱いので、汚れがひどいものを洗う場合は選ばないようにしてください。
洗面台などに40度のお湯を張り、オキシクリーンを溶かしてからレインコートを優しく入れます。
撥水効果の高い衣料を洗う場合は押し洗いよりも「アコーディオン洗い」(※アコーディオンを弾くようにギュッと縮めては開く動作を繰り返す手洗い方法)のほうが満遍なく液が行き渡りやすいので、ご参考ください。
あとは、そのまま2時間ほど放置しましょう。
放置の際は、液温が下がらないように気泡緩衝材(ぷちぷち・エアクッション)などでフタをしておくと液温が下がりにくく、洗浄効果が持続します。
今回は、気泡緩衝材でフタをしました。
洗濯機は使用しない方がいい
撥水効果の高い衣類を洗う場合、洗濯機の排水を塞いで故障の原因になる危険性があるので、私は手洗いをオススメしますが、どうしても洗濯機を使用したい人は、必ず洗濯ネットを使用してください。
すすぎ
すすぎは、とにかく念入りに行いましょう。洗剤が残ると撥水効果が落ちてしまうので、しっかりと洗剤を落とすように意識してください。
洗濯機を利用した場合も同じで、たとえ「すすぎ1回タイプ」の洗剤を使っていても、必ず2度すすぎします。
手洗いの場合は、たっぷりと水を張り、3度は入れ替えてすすいでください。
すすぎ終わったら脱水です。
脱水は優しく
私は普段から手洗いをしても脱水だけは洗濯機の力を借りますが、撥水効果のある衣類を洗濯機で脱水すると洗濯機が故障する原因になりますので、水滴が落ちない程度にタオルドライ*します。
*タオルで洗濯物を挟み込み、水滴を取ること
ある程度の水滴が取れたら、陰干しにします。
Befor | after |
![]() | ![]() |
2時間ほど浸け込んだだけですが、随分と綺麗になりました。

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次は撥水効果を蘇らせます。
撥水スプレー
レインコートの撥水力が落ちてきたと感じたら、撥水スプレーで効果を呼び戻します。
実は、撥水スプレーには2種類ありまして・・・
・価格が安く、撥水効果も長持ちする「シリコンタイプ」
・価格が高く、撥水力の持続も短いけれど、防水効果が高くて汚れも防いでくれる「フッ素タイプ」
どちらを選ぶかは、用途によって変わってきます。
ちょっと試してみましょうか・・・左がシリコンで、右がフッ素です。
シリコンスプレーとフッ素加工スプレーをそれぞれ半分ずつ吹き付けます。
レインコートから20cmほど離して、全体が塗れる程度スプレーします。
10分ほど乾かせば、撥水加工完了です。
撥水スプレー前
撥水スプレー前の状態が、こちら↑。
ご覧の通り、まったく水を弾いていない状態で、 すぐに水がレインコートの中に侵入してきました。
撥水スプレー後
●水を霧吹きでレインコートにスプレーした状態
シリコンスプレー | フッ素加工スプレー |
![]() | ![]() |
若干球体が崩れていますが、しっかり撥水されています。 | 水滴は綺麗な球体になり、しっかり撥水されてます。 |
●水滴を振り落とします
シリコンスプレー | フッ素加工スプレー |
![]() | ![]() |
表面に水滴が残りました。 | 完全に水滴が消えました。 |
一見するとフッ素加工スプレーの圧勝に思えますが、実はスプレー購入の際に倍ほどの価格差が生じます。
シリコンスプレーは価格が安く、効果の持続期間も長いです。
フッ素加工スプレーはシリコンスプレーに比べて倍ほどの価格ですが、シリコンスプレーには備わっていない汚れもガードする付加価値を持っています。
傘をさして歩く場合、それほどレインコートは濡れないと思うので、シリコンタイプの撥水スプレーで充分かと思いますが、自転車などでレインコートを着用する場合は雨をダイレクトに受けますし、泥はねなどの危険もあります。そういったシーンでレインコートを着用される方は、シリコンスプレーでも実用的な撥水効果は充分に得られましたので、ご自身に合ったタイプをチョイスしてみてください。
撥水加工について詳しく書いた記事もありますので、下記のリンクから覧ください。撥水スプレーを使う以外の方法でも撥水効果は蘇るのか?という実験もしています。
本日は、以上です。どなたかの楽しい洗濯ライフのお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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