おうちクリーニング研究家のハナ(@hana_labnote)です。
本日は、手洗い不可のセーターを自宅で洗濯しつつ、ニットにあいた穴の修復をしていきたいと思います。
「お気に入りのセーターに虫食いを発見した」という場合も小さな穴なら自宅で目立たなくできます。
お時間がよろしければ最後までお付き合いください。
スポンサーリンクニットに出来た虫食い穴を目立たなくする方法
虫食いだけでなく、毛玉取り器やひっかけなどでもお気に入りのニットに穴があく場合があります。
小さな穴なら簡単に目立たなくできますよ。
小さな穴でも放っておくと、毛糸がほどけて大きな穴になってしまいますので、見つけたら早急に処置いたしましょう。
ニットの穴の構造は簡単に描くとこんな感じ!
毛糸が切れてなくなっているところ(●)に糸を通してこれ以上ほどけないようにします。
マチ針や爪楊枝でマーキングするとわかりやすいです。
糸は同じような毛糸があると一番良いですが、なければ色目の似た刺繍糸でOKです。
外れた糸の目(●)を拾うように、糸を通します。糸の切れていない側面は波縫いで、穴を囲むように丸く縫って行きます。
最後に糸をキュッと引っ張って糸初めと糸終わりを玉結びすると出来上がりです。
裏面です。
表面です。
わかり難くなったと思います。着用した状態で補修した事に気が付かれる事はまずないと思います。
これで、お気に入りのセーターを再び着用する事が可能です♪
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水洗いが出来ないものを洗える洗剤
洗濯絵表示に水洗い不可となっているものを洗える洗剤があります。
このサイトでも何度も紹介させていただいている「ハイベック」というドライ用洗剤です。
ドライマークがOKな衣料なら、自宅で洗う事が可能となります。
★ハイベックについての記事はこちら↓
私は、このハイベックに出会ってから自宅であらゆるものを洗えるようになりました(^^)
大きめのドラッグストアでも売られているので手に入りやすいというのも良いです。
ハイベックの何がスゴイって「洗浄力」です。
ニットなら5〜10分間、ただ浸け置くだけで水性汚れも油性汚れもしっかりと落としてくれます。
水に浸ける時間が短くてすむので、水洗いが難しい衣料も洗えるのです。
ハイベックのデメリット
ハイベックのデメリットは価格ですね・・・・少々高価であります。
ドラッグストアでは1100gで定価¥5,800〜¥4,800ぐらいで販売されていることが多いです。
ネットで安く買って¥4,000弱
ただ、公式発表では1100gで110回の洗濯が可能とのこと。
一回の洗濯でセーターなら3〜4枚洗えるので、セーター1枚洗うのにかかる費用は定価で買っても¥2ぐらい。クリーニングに出すことを考えるなら安いですが、基本的には手洗い専用の洗剤です。洗濯機よりも手間はかかります。
使い切る自信があるなら格安です。
おしゃれ着用洗剤と上手く使い分けながら洗うと良いかと思います。
ハイベックの洗浄力実験
口紅・・・油性汚れ
卵・・・タンパク汚れ(下着などの汚れを想定)
醤油・・・水性の汚れ
ミートソース・・・色素汚れ
カレー・・・色素汚れ
ごま油・・・油性+消臭効果用
条件
水温 : 約15℃
洗い方: 10分浸け置き → すすぎ1回
すすぐ際に軽く揉みました。
【結果】ハイベックの場合
口紅★☆☆☆☆
卵 ★★★☆☆
醤油★★★☆☆
ミートソース★★★★☆
カレー★★★☆☆
ごま油★★★★☆
消臭 ★★★★☆
水溶性の汚れに関しては落とし切れなったものもありますが、色素汚れや油性汚れには絶大。
油性の汚れに関しては、粉末洗剤と同様の洗浄力だと思います。
【結果】おしゃれ着用洗剤(エマール)の場合
同じ条件でおしゃれ着用洗剤(エマール)で試してみると
口紅★☆☆☆☆
卵 ★★☆☆☆
醤油★★★★☆
ミートソース☆☆☆☆☆
カレー☆☆☆☆☆
ごま油★★★★☆
消臭 ★★★★☆
色素汚れは歴然な差がでてしまいました。
※エマールの場合は浸け置きする場合は本来20分〜2時間ぐらいかけます。
今回は10分だったので本来の洗浄力は発揮できていないと思われます。
ただ、その分、ハイベックは水に浸ける時間が短時間で済むので、水洗いが最も難しいといわれるレーヨンの洗濯も可能となります。
ハイベックで洗うとデリケート衣料はどうなる?
洗浄力がいくら強くても衣類の痛みが激しければ使えません。
●Before(ウール)
ウール100%の毛糸でざっくり編んだものです。編み目が汚くてスイマセン。
●After(ウール)
縮み感なし。
むしろ目が整った気がします。
●After(シルク)
薄手のシルクもダメージなく、エンボス加工も綺麗に出てます。裾のほつれも最小限!!
すいません。Befer写真は撮り忘れました(;・∀・)
ハイベックは、こんな感じでデリケート衣料も安心して洗えます。
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洗濯開始
では、ハイベックを使って洗っていきます。
基本データ
素材:レーヨン47%、ウール33%、アンゴラ18%、カシミヤ2%
洗濯絵表示:
乾燥機(タンブラー)使用禁止
水洗い不可
漂白剤不可
アイロンは中央で当て布必須
ドライ洗濯可
洗剤の選択
今回はレーヨン混
レーヨンは非常に縮みやすく、水洗いする場合は極力水に浸ける時間を短くしなくてはなりません。
なので、今回はおしゃれ用洗剤は不可で、ハイベック一択となります。
洗い方
レーヨン混合の場合は、水は必ず常温を使います。温かいと縮む恐れがあるからです。
●衣類は摩擦を防ぐ為に裏返しにして洗います。
●水にハイベックを溶かし、その中に衣類を入れて10分浸け置きします。
●洗濯機で1分脱水。
●「洗い」の時と同じぐらいの水温で1回すすぎます。このときは溜めた水の中で軽く揺らすようにすすぎます。
●ハイベックの仕上げ剤(指定の半量)と柔軟剤を混ぜた水に5分ほどつけて
●洗濯機で1分脱水
干す
ニットはハンガーなどにかけて干してしまうと、自らの重みで伸びてしまいます。
絵表示に記載がなくても【陰干・平干し】が基本です。
干す前に綺麗にたたむと形が整います。
仕上
洗濯絵表によると中温でアイロンをかけて良い事になっていますが、個人的にはせっかくのフンワリ感が損なわれる感じがしますので、ニットの場合はスチームアイロンをかけるだけにします。
スチームアイロンは直接アイロンを衣類に当てずに、1cmほど浮かした状態で蒸気だけをあててシワを伸ばしていく方法です。
毛が立ちあがるので、ウールなどはよりフンワリ仕上がります(^^)
まとめ
ニットには仕上げ剤(洗濯のり)を使う事はあまり無いと思いますが、ハイベックの仕上げ剤の場合は鮮やかな色が際立つので、綺麗な色を活かしたい場合には使用します。
ノリをきかせすぎてゴワっとするとせっかくの柔らかい風合いが損なわれてしまうので、仕上げ剤の量は半分にして、柔軟剤をプラスするとハリがあり、しなやかに仕上がってオススメです♪
本日も無事に仕上がりました。ニットに空いた穴は出来るだけ小さいうちに処置する事が大事です。
洗濯する事で穴が広がってしまうので、絶対に洗濯前に処置するようにしてくだい!!
穴が広がってしまうと、プロに任せても綺麗に修復できなかったり、高額な修理代を請求されてしまいます。
また、お気に入りのウールなどに虫がつかないようにすることも大事です。
それについては、また改めて♪
本日は以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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コメント
お見事??
匿名さん、ありがとうございます(^^)
あの、裁縫全くやらない人なのですが、間違ってセーターに穴が開いてしまって困ってしまった時にこのサイトを見ました!
書いてある通りに縫うと成功できました!
初心者でもわかりやすい説明、ありがとうございます…本当に助かりました…!!
匿名さん、こんににちは!
とても嬉しいコメントをありがとうございます。
大事なセーターに穴があいてしまったので、残念でしたね・・・
無事に修復できたとの報告、とても嬉しく読ませていただきました(*^-^*)
少しでもお役に立ててなによりです。こちらこそ、ありがとうございます。