自分でできる!ボロボロの財布を捨てる前に試してほしい、500円で革製品を簡単に修理する方法

リペア

こんにちは、おうちクリーニング研究家のハナです。

長年気に入って使っていた財布がボロボロになったので捨てようかなと思ったんですが、捨てるのだったら自分で修理をしてみようと思い立ちました。

本日は500円の革の仕上げ剤「コバスーパー」を使って修復。失敗しないコツや美しく仕上げるコツも書いています。

捨てるか迷っている革製品がある方は、よかったら最後までお付き合いください。

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SEIWA『COVA SUPER(コバスーパー)』

今回財布の修復に一役かってくれたのはSEIWA社から発売されている『COVA SUPER(コバスーパー)』

コバの仕上げ剤です。

画像出典:SEIWA公式サイト

コバとは革の裁断面のことで、コバの仕上げ剤はその断面を保護するために使われる液剤です。

いろんなメーカーからコバの仕上げ剤が販売されているんですが、SEIWAの『COVA SUPER(コバスーパー)』は30gと小容量で定価500円(アマゾンでは490円でした)から購入することできるので、ちょっとだけ試してみたいという場合にはぴったりのサイズ感。

画像出典:SEIWA公式サイト

 

しかも色が黒や茶色だけではなく14色もあるものポイントが高いです。今回うまくいったら自分で手入れしたい革のカバンがいくつかありますからね。しかも混ぜて色を調整できるので色の種類は無限大です。

素材(成分)は高光沢アクリル樹脂水性顔料。アクリル樹脂なので発色は鮮やか♪

付着力が高いので、塗料の上からでも下地なしで塗れて初心者向き。

耐久年数は3〜5年とそれほど長くはないので、場合によっては数年後に塗り替えが必要です。

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ボロボロの財布はこちら

長く使ったので汚れてもいますし、全体にヨレヨレでハリがない感じ。

革の部分の痛みが激しくて、色がハゲげていたりダメージが目立ちます。

コバが欠けてしまって中の芯が見えてしまっている箇所も!

こうなってしまってはいくら大切な財布でも使用できません。

コバの修復に入る前に、この際だし汚れが目立つ箇所を洗ってしまおうと思います。

ダイソーの「スニーカーシャンプー」が優秀

試してみたのは食器用洗剤とダイソーのスニーカーシャンプー。

食器用洗剤の場合

まずは食器用洗剤から、

1、食器用洗剤を水で薄めたものをスポンジにとって財布を軽くこすり洗い。

2、素早く乾いた布で泡を拭き取る

3、保湿クリームを全体に薄く塗る

汚れは素早く落ちましがたが、艶がないカサカサとした仕上がりになりました。

靴用の保湿剤を全体に薄く塗るとしっとりとした質感が戻ったので、食器用洗剤を使った場合は洗ったあとに保湿が必須です。

・素早く汚れが落ちる
・どこの家にもあってお手軽
・ツヤがなくなる
・食器用洗剤の残留が気になる

スニーカーシャンプーの場合

スニーカーシャンプーは水を使わなくてもサンダルの黒ずみがあっという間にきれいになって感動した商品です。

↓yahooのニュースサイトに書いたスニーカーシャンプーの記事はこちら

ダイソー「水のいらないスニーカーシャンプー」レビュー!サンダルの黒ずみも5分でスッキリ

 

1、スニーカーシャンプーを塗り付属のブラシで軽く擦る

2、乾いた布で素早く拭き取る

3、1〜2を繰り返す

スニーカーシャンプーには先端にブラシがついてて、スポンジなどは必要ありません。

時間はかかりましたが食器用洗剤よりも仕上がりは良かったです。

・ツヤよく仕上がる
・水がなくても使える
・税込110円で買える
・時間がかかる
・新たに購入する必要がある

よく乾かした後に毛羽立ちが気になるようになら毛玉取り器をかけるといいですよ。

ではいよいよ革の部分の修復です。

軽い “スレ” なら靴磨き用の保湿クリームだけでも改善します

本革の軽いスレならば靴用のクリーナーと保湿クリームだけでも補修可能です。

自宅にある革靴のお手入れグッズを使っていただいて大丈夫です。

クリーナー→保湿剤の順で革に塗布します。

私はもう20年くらいリピートして使っているレザーパートナーを使いました。

クリーナー、保護艶出し、撥水が一度にできるので便利なのです。

コツはレザーパートナーに付属しているスポンジではなく80〜100デニールのストッキングを使うこと。

素材の目が細かいので薄く満遍なく保湿剤を革に塗布することができます。

ストッキングを指に巻きつけて、レザーパートナーを革に塗布

同じくストッキングの乾いた面で軽く擦ってツヤを出します。

特別なグッズを使わなくてもこれだけで美しくなりました。

正直、染色しないとダメかなと思っていたんですが、本革なら保湿クリームだけで完了。拍子抜けするくらい簡単でした。

抜けた色が戻らない場合は色の合う靴ズミを薄く塗ってから保護クリームを塗ってよく乾かしてください。

コバスーパーを使った修復

必要なものはコバスーパー、綿棒、たこやきピック(千枚通し)

コバスーパーをコバを塗るのに、綿棒、竹串、爪楊枝、筆といろいろ試したところ、たこ焼きピックが一番使いやすくてきれいに仕上がりました。

関西だと100円ショップにも必ず販売されているんですが、関西以外は販売されていないかもしれません。その場合は竹串やアイスピックで代用してください。

コバスーパーをたこ焼きピック(竹串)の先につけて、滑らすように財布のコバに塗っていきます。

薄くひいていくのがコツです。

厚く塗ると表面が凸凹するので、あとで紙やすりなどをかけたり手間がかかります。

薄く何度かに分けて塗布していくとムラなく仕上がって紙やすりをかけなくても美しく仕上がります。

はみ出したところは素早く綿棒で拭き取ってください。乾燥する前なら簡単に取り除くことができます。

1日乾かした状態です。このままでも遠目では修理したのがわからない状態です。

ただ、コバスーパーは光沢があるので、よく見ると「塗ったな」ってわかります。

このままでもいいのですが、せっかくなのでもう少し手を加えます。

これは電動の爪磨きです。仕上げ用の一番柔らかいものを使います。

爪磨きは電動でも手動でもどちらでもいいです。なければホームセンターで1800〜2000番くらいの紙やすりを購入して使ってもOKです。

爪磨きをコバ全体にかけて光沢を消します。

では、最後の仕上げです。

平な面のある当て木をストッキングにつつみ、

このストッキングを巻いた当て木をコバにあてて素早くこすると摩擦と圧力で革に自然な光沢できて滑らかに仕上がります。

どうでしょう、いい感じに馴染んだんじゃないでしょうか?

新品同様とはいきませんが、捨てようと思っていたものがまた使えるくらいにはなったんじゃないでしょうか

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まとめ

正直にいうと私は塗装経験があります。ある程度は塗装という作業に慣れてます。

下地を塗ったり紙やすりをかけることでもっと精度をあげることはできますが、塗装をしたことがない人にはハードルが高いと思います。

なので、やすりをかけないように全体を薄く塗り重ねることが簡単に仕上げるポイントです。

今回は爪にネイルを塗るのと同じくらいの作業で諦めていた財布が甦りました。

コバスーパーは500円ほどで購入できます。

数百円で大切な革製品を修復できるので、捨てようかなと思っているものがあればぜひ試してみてください。

 

コメント

  1. Nick Ollie より:

    こんなにキレイ戻るのねー。やってみる価値ありだ!

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