自宅でもできる!ゴワゴワになってしまったシルクの修復方法。

仕上げ・シミ抜き

【この記事で解決できること】

・縮んでゴワゴワになったシルクの修復方法
・シルクを洗うための注意点

 

こんにちは、おうちクリーニング研究家のハナです。

先日、こんな質問を頂きました。

先日シルクのスカーフをフリマサイトにて購入したのですが 実際手にとると 画像では判らない汚れと 手触りがゴワワゴワした感じがします。ホームクリーニングで回復することは可能でしょうか?

出品する側は細心の注意を払って検品し、デメリットがある場合は正直に書いて出品して欲しいものだなと心から思います。

そして買う側からすると、そのデメリットが自分で修復できるものなら、素敵な物を安く手に入れるチャンスとなります。

 

「ゴワゴワになったシルク(絹)を修復する方法」などで検索をかけてみると、「無理」という答えが圧倒的に多かったです。

ただ、それは「常識」というニュアンスが強く、実際に確かめてみたという答えは残念ながら見つけられませんでした。

「シルク(絹)は人毛と似た性質」ということは知識として知っていたので、完全修復は難しいとしても、シャンプーとコンディショナーを使えば、ある程度の修復はできるのではないかと予想してみたわけです。

良い機会なので検証してみます。

ゴワゴワになったシルクを修復する事は本当に不可能なのか?
修復の可能性があるなら、どんな方法が一番良いのか?

実際に試してみると、意外なことがわかりました。よろしければ最後までお付き合いください。

良い機会を与えて下さったYさんに心よりお礼申し上げます。

 

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シルク(絹)とは

シルクとは、世界の4大天然繊維(綿、麻、絹、羊毛)の一つです。

蛾の幼虫である蚕が繭をつくるために体内で作りだす2種類のタンパク質(フィブロイン、セリシン)を主成分とした動物性繊維。

1つの繭から約600~1200mのシルク(絹)をとることができます。

蚕の口は三角形になっており、そこから排出されるシルク(絹)は三角形に近い楕円形です。この形状により光を乱反射させて独特の美しい光沢が生まれるのです。

その独特の光沢は、古来より「最も美しい繊維」「繊維の女王」などと呼ばれ、人々を魅了し続けてきました。

紀元前3000年ごろに中国で生み出されたシルク(絹)ですが、長らくその製法はトップシークレットとされ、国外に輸出する事で中国に大きな利益を生み出しました。

この頃、シルク(絹)を中国からインドやペルシャに輸出するために使われたルートが「シルクロード」と呼ばれているのは有名な話ですね。

日本には、弥生時代ごろに中国から製法が伝わったと言われています。

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シルク(絹)のメリットとデメリット

シルクにはどんなメリットとデメリットがあるのでしょうか?

シルクを知って安全に洗いましょう。

シルク(絹)のメリット

〇 吸水性・保湿性に優れているため、良く汗を吸い、肌馴染みが良い。

〇 熱伝導率が低いので、夏は涼しく、冬は温かい

〇 シルク(絹)に含まれるシルクアミノ酸は紫外線を吸収し肌を守る

〇天然素材のため、 静電気が起こりにくい

 

シルク(絹)のデメリット

×摩擦に弱い(ダメージを受けやすい)

×紫外線を吸収するため、光変色が起こりやすい

× 価格が高い

 

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ゴワゴワになったシルクを蘇らせるための実験準備

まず、実験を開始するにはゴワゴワのシルク(絹)を作らなければなりません。

シルク(絹)を洗濯する上で、絶対にやってはいけないという事をすべてやってみます。

●アルカリ性の洗剤(粉末洗剤)使用
●洗濯機使用

それでも、ゴワゴワさが足りなかったので・・・・

●熱湯に入れ煮沸
●洗濯機で脱水7分

※上記の方法はシルクを洗う際に避けねばならないことのオンパレードです。洗う際はお気を付けください。

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やっと、ゴワゴワシルクができ上がりました。

素材は要らなくなったシルク100%のネクタイをバラしたものです。

薄手のシルク布と、厚手のシルク地の織物の2種類を試します。

 

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質感を蘇らせるために試した方法5選

今回は下記5つの方法を試してみました。

クエン酸+グリセリン

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以前、肌荒れのためにシャンプーを使えな買った時に石けんで髪を洗っていたんですが、石けんだけだと髪がキシキシするので、リンスの代用としてクエン酸とグリセリンを使っていたんです。

シルクは髪と似た形状をしているので、同じものを使ってみました。

【方法】

水300ccにクエン酸(小さじ1)とグリセリン(3滴)を入れ、シルク(絹)を10分ほど浸け込みます。

シャンプー&コンディショナー

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【方法】

シャンプー液に10分→すすぎ→コンディショナー液に5分漬け込みます。

その時に使用するシャンプーやコンディショナーはアモジメチコン(ジメチコン)というシリコン素材が入っていることが重要です。ノンシリコンタイプはNGです。成分表を確認の上、ご使用下さい。

 

おしゃれ着用洗剤+柔軟剤

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おしゃれ着用洗剤はエマール、柔軟剤はハミングneoを使用しました。

 

【方法】
エマールに20分→すすぐ→ハミングに5分漬け込みました。

 

ドライ用洗剤「ハイベック」

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【方法】
ハイベック液に5分漬け込み、軽くすすぎます。

 

アイロンで伸ばす

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【方法】
洗い直しはせずにアイロンだけをかけます。
霧吹きをしてアイロンがけ。当て布必須です!!

以上の方法でゴワゴワシルクの質感を修復できる方法を探っていきます。

 

 シルクの脱水は優しく

それぞれを方法で浸け置きしたシルクを乾燥させます。

脱水はしません。手で雑巾絞りも厳禁です。

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タオルの上にシルク(絹)片を置いて、タオルに巻き込みタオルドライします。
素材が薄いので、濡れた状態でも短時間で乾きます。

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陰干し20分、半乾き状態でドライアイロンをかけます。当て布は必須です。

 

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どの方法がシルクの質感を取り戻せたか?実験結果

どの方法が最もシルクの質感を蘇らせることに成功しか、実験結果を公開します。

クエン酸 + グリセリン

シルク4

シルクの種類結果
薄手光沢感ももどり、肌に吸い付くような質感も復活しています。
厚手ゴワゴワが少し残りますが、光沢は悪くない仕上がりです。

薄手のシルクの場合は、ふんわり仕上がり、肌に沿うような柔らかい質感が蘇りました。

シャンプー + リンス(コンディショナー)

シルク3

 シルクの種類結果
薄手光沢感も戻り、肌に吸い付くようなしっとり感も戻りました。
厚手光沢感もまずまずです。質感の修復力がスバラシイです。ゴワゴワ感は完全になくなりました。

最後にアイロンをかけると、厚手のシルクも綺麗な光沢がでましたよ!

シャンプーとリンスは手軽に手に入るのがいいですね。

普段はノンシリコンタイプのシャンプーを使っている人でも、お試用や旅行用の1回使い切りのシャンプーがコンビニにも売ってます。便利さ、使い勝手の良さでは1番ではないでしょうか!

 

おしゃれ着用洗剤(アクロン)+ 柔軟剤

シルク

シルクの種類結果
薄手質感はしっとりと綺麗に仕上がりました。光沢感がもう一歩といった感じです。
厚手光沢はもどりません。ゴワゴワ感はなくなりました。質感も良い感じに修復されています。

 

ハイベック(ドライ用洗剤)

シルク2

シルクの種類結果
薄手質感・光沢ともに文句なし!ハリ感も出て、今回最もきれいな仕上がりです♪
厚手若干ゴワゴワ感が残りましたが、表面の見た目は一番きれいな仕上がりです。ハリがでて綺麗です!

今回は柔軟剤はなしで洗いましたが、ハイベックで洗った後に柔軟剤を使えば、より良い仕上がりになりそうです。

アイロンのみ

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シルクの素材結果
薄手ある程度の質感がもどりますが、光沢は戻り切らず。
厚手アイロンをかけないよりはマシという程度。ゴワゴワ感は残ります

やはりアイロンだけでの修復は難しいようです。

 

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まとめ

いかがだったでしょうか?
薄手のシルクの布に関しては、どの方法でも結構いいところまで修復できて少し驚きました。

ゴワゴワにしたシルクを修復するのは不可能というネットの噂は信じなくても大丈夫です。

布地やダメージの具合によって違ってくるとは思いますが、薄手のスカーフ等であれば、家庭にあるものだけで修復は十分可能です。

厚手のシルクに関しては、なかなか苦戦しましたが、シルク(絹)は人毛に近い素材ということで試してみたシャンプーとリンス(コンディショナー)が最も便利で、かつ有効であることがわかりました。

縮んだ場合はアイロンでしっかり伸ばすようにしてください。

もしドライ衣類専用洗剤の「ハイベック」をお持ちでしたら、ハイベックが最強です。

シルクがゴワゴワになってしまった場合は、ハイベックを使い繊維を整え、柔軟剤で繊維を柔らかくして、アイロンで洗濯時にできたシワを伸ばせば、ゴワゴワになったシルクも充分修復可能です。

シルクの洗濯表示マークはドライクリーニング推奨になっていると思います。だけど実はシルクはドライクリーニングに使う油性の溶剤が苦手ですし、ドライクリーニングだけでは汗などの水性の汚れはおとせません。

ドライクリーニングを繰り返すとどうしてもくすんできますし、ゴワつきます。

クリーニングに出すにしても何回かに1度はウェットクリーニングしてもらうことをおすすします。

水洗いできるできないはクリーニング店の経験にかかっているので、洗濯に出す前は問い合わせしてみてくださいね。

 

本日は以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございます。あなたの大切な衣類が無事に復活することができますよにっ!!

どなたかの楽しい洗濯ライフのお手伝いができると幸いです。

コメント

  1. 山本 美恵子 より:

    ハナ様

    シルクの洗濯方法を質問させて頂きました山本です。
    お忙しい中 こんなに早くブログをアップして頂きありがとうございます。
    シルクの性質のお話から 生地の厚さも考慮され、沢山の洗濯方法を試して頂きありがとうございます。とても分かりやすく読んでいて嬉しくなりました。

    以前の記事を参考にトレンチコートを洗ってみようとハイベックを購入していましたので 早速挑戦してみようと思います。

    これからもブログを楽しみにしています。

    • ハナ より:

      山本様、こんにちは!

      いえいえ、こちらこそお礼を言いたいです。おかげさまで新しい知識が増えました(^^)
      シルクのスカーフが復活すると嬉しいのですが・・・・
      ハイペックを買われたんですね!!高価な洗剤ではありますが、山本様の洗濯ライフが激変すると思います。
      一緒に色んなものを洗っていきましょうね♪

  2. 相談まで受けていたとは!
    そのうちビー玉さんがテレビに専門家として出たり、本出しそうな悪寒…いや…予感w

    • ハナ より:

      ジェットンさんこんにちは!

      フフフ・・・今からエステにでも通っちゃいましょうか(^▽^;)←そこ?

  3. 匿名 より:

    夫に買ったばかりでまだ一回しか着てないシルクの服を普通の洗剤で洗われ、光沢を失いしかもあのゴワゴワ感で絶望してました。また、私の為に洗濯をしてくれた夫にキツイ言葉を言ってしまい、落ち込んでるとき、この記事をみつけ、先程試しにやってみました。明日が楽しみです。あのゴワゴワ感でも改善してくれればと思います。

    • ハナ より:

      匿名さん、コメントありがとうございます。シルクは改善したでしょうか?してるといいなと思います。シルクは綺麗ですが、手入れに手間がかかるのが玉に瑕ですね(;´д`)トホホ…

  4. アヤマツ より:

    為になる記事をありがとうございます!
    一点質問なのですが、シャンプー液の後はすすぎの行程がありますが、コンディショナー液の後はすすぎの行程は行わないのでしょうか?

    • ハナ より:

      アヤマツさん、コメントありがとうございます。シャンプー液はすすぎます。コンディショナーも軽く濯ぎます!人間の髪と一緒です。分かりにくいところがあり、すいません。訂正しておきますねm(_ _)m

      • セブチ より:

        たまたまこの記事にめぐり逢いました!素敵なブログで、いろんな記事を読んでいこうと思います!特に洗剤や柔軟剤を比較している記事は面白そうですね!

        ひとつ質問なのですが、シャンプーとコンディショナーはどこのものを使いましたか?
        ブランドによって結果が違ってくると思うので、出来れば検証で使われた物を私も使いたいです。

        素敵な記事やいろんな検証をして頂き、ありがとうございます!

        • ハナ より:

          セブチさま、コメントありがとうございます♪
          執筆時に使っていたのは花王エッシェンシャルだったと記憶します。ただモデルジェンジがあり、成分が変わってるかもしれません。
          ノンシリコンなどになっていると効果がありません。パッケージ裏の成分表にアモジメチコン(ジメチコン)と書いている商品をお選びください。
          こちらこそ、お読みいただきありがとうございます。参考にしてもらえると幸いです(*´﹀`*)

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