除菌できる「アリエール除菌プラス」レビュー！今までの液体洗剤、じつは除菌してませんでした

【この記事で解決できること】

・アリエール除菌プラスを使ってみた感想
・アリエール除菌プラスの洗浄力
・除菌と抗菌の違い

こんにちは！おうちクリーニング研究家のハナ（@hana_labnote）です。

2021年8月下旬。

P&G（プロクター・アンド・ギャンブル）から驚くべき液体洗剤が発売されました。

なんと！除菌もできる液体洗剤です。

何が珍しいの？って思う方も多いと思います。

じつは、今までの液体洗剤って抗菌はできても除菌ができるものはほぼありませんでした！

そう、あなたが除菌していると思っていたその液体洗剤は除菌はできなかったんです。

本日は除菌と抗菌の違いを踏まえつつ、全く新しい洗剤「アリエール　除菌プラス」についてレビューしたいと思います。

よろしければ最後までお付き合いください。

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除菌と抗菌の違い

滅菌

全ての菌を死滅させる効果。
主に病院などで使われる。

殺菌

特定の菌を死滅させる効果（数は問わず）。

殺菌という言葉は医薬品や医薬部外品以外には使うことができません。

除菌

菌の取り除く効果。殺菌も除菌に含まれますが、医薬品や医薬部外品以外には「殺菌」という言葉は使えません。

抗菌

菌の増殖を防ぐ効果。菌を直接死滅できませんが、菌が住みにくい環境を作ることで数を減らします。

 

滅菌、殺菌、除菌、抗菌の順番に強い効果となります。

家庭用の洗濯洗剤に使われているのは「抗菌」がほとんど。

 

だけど、今までも「除菌」できる洗剤はありましたよね？

という方、

確かにありました。

だけどそれは漂白剤入りの粉末洗剤に限られていたんです。

残念ながら液体洗剤では強力な除菌作用のある漂白剤を使ったものはなく、一般的な液体洗剤では「除菌」よりもマイルドなイメージの「抗菌」しかありませんでした。

 

P&Gのアリエール除菌プラスの発売記念イベントによると

液体洗剤の性質上、洗浄力と除菌力を兼ね備えた製品をつくるのに20年かかったそうです。

掃除用や食器洗いの液体洗剤だと除菌を謳ったものって多いですよね！

 

洗濯で落としたい汚れって皮脂や食べこぼしなどの酸性の汚れほとんど！

なので酸性の汚れを落とすためには逆の性質のもので中和しないといけないってことで、通常の液体洗濯洗剤で使われる弱アルカリ〜中性なんです。

 

除菌には強めのアルカリか酸性が有効。

だけど衣類にダメージを与える可能性のある強すぎるアルカリも使えない。

 

そんなわけで、アリエール　除菌プラスの液性は弱アルカリ性でも中性でもなく「酸性」です。

以前、花王から弱酸性の洗濯洗剤が発売されていましたが、汚れ落ちの面から見ると残念ながら使えない洗剤でした。

アリエールも汚れ落ちに関してはあまり期待できないかなと思いつつ

実際に確かめてみました！

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洗浄力実験

落とす汚れはこちら。

汚れの種類	汚れの性質
口紅	油溶性
卵	タンパク質
醤油	水溶性
ボールペン	油溶性
果汁（ブルーベリー）	色素
ウスターソース	水溶性
ミートソース	色素
カレー	色素・不溶性
ごま油	油溶性

※汚れの性質の説明

同じ汚れをつけたものを2枚づつ洗い、その平均値で審査します

 

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アリエール　除菌プラス　洗浄力実験の結果

29点（50点中）

口紅　　　　★★☆☆☆
卵　　　　　★☆☆☆☆
醤油　　　　★★☆☆☆
ボールペン　★★★★☆
果汁　　　　★★★☆☆
ソース　　　★★★★☆
ミートソース★★★☆☆
カレー　　　★☆☆☆☆
ごま油　　　★★★★☆

 

消臭　★★★★★

実際にニオイをかぐとうっすらと残っていますが、気になるほどではありません。

 

一般の液体洗剤の平均点が30.3点（50点中）なので、決して洗浄力は高くはないです。

だけど、普通に使えないほどでもありません。

中性のおしゃれ着用洗剤くらいの洗浄力があります。

しかも、口紅とボールベンの汚れ落ちは弱アルカリ系の洗剤よりもよかったです。

 

汚れ落ちが悪いからといって、洗剤としてメリットがないわけではありません。

【酸性洗剤のデメリット】

・汚れ落ちが悪い

【酸性洗剤のメリット】

・菌に強い（ニオイ汚れに強い）
・手肌に優しい
・衣類の色褪せがしにくい
・洗濯槽に水垢がつきにくい

リモートワークなどで、あまり外にできない方の場合は衣類も汚れにくいですし、酸性のアリエール除菌プラスでも問題ないのではないかと思います。

逆に食べこぼしや部活など汚れ物が多いご家庭には不向きです。

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何を混ぜたら危険なの？

アリエール除菌プラスには洗濯用洗剤では見慣れない「まぜるな危険」の文字！

漠然と恐怖を感じますよね。

柔軟剤は？漂白剤は？

って思いますよね。

洗浄力が弱いなら漂白剤も併用したい方も多いでしょうし・・・

混ぜて危険なのは「塩素系漂白剤」ツンとした香りが特徴の強力な漂白剤です。

柔軟剤と酸素系漂白剤は併用可だそうです。

ただ、粉末の酸素系漂白剤（オキシクリーンなど）は弱アルカリ性で酸性の性質を持つアリエール除菌プラスとは逆の性質があるため、一緒に使うせっかくの効果が相殺されてしまいます。

粉末の漂白剤とアリエール除菌プラスは別々に使ったほうがいいですよ。

 

液体の酸素系漂白剤は弱酸性なので一緒に使っても問題ありません。

粉末　酸素系漂白剤	液体　酸素系漂白剤	塩素系漂白剤
△	○	×

 

コロナウイルスには有効なの？

菌に強い酸性という性質だけなく、コロナウイルスの場合は「界面活性剤」も一部有効です。界面活性剤は、ウイルスの「膜」を壊すことで菌を無力化します。

【コロナウイルスに有効な界面活性剤】

ＮＩＴＥ検証試験結果から有効と判断された界面活性剤（9種）
・直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム（0.1%以上）
・アルキルグリコシド（0.1%以上）
・アルキルアミンオキシド（0.05%以上）
・塩化ベンザルコニウム（0.05%以上）
・塩化ベンゼトニウム（0.05%以上）
・塩化ジアルキルジメチルアンモニウム（0.01％以上）
・ポリオキシエチレンアルキルエーテル（0.2％以上）
・純石けん分（脂肪酸カリウム）（0.24％以上）
・純石けん分（脂肪酸ナトリウム）（0.22％以上）

 

厚生労働省のサイトより

アリエール　除菌プラスの成分

界面活性剤（32％ポリオキシエチレンアルキルエーテル、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩）、ｐH調整剤（クエン酸）、安定化剤、分散剤、アルカリ剤、蛍光増白剤

正確な濃度まではわかりませんが有効な成分が二つも入ってるので、安心感があります。

ちなみにコロナウイルスに有効だといわれる成分が含んだ洗剤は他にもありますので、記載しておきます。

濃度がいかほどかわからないので、実際に有効かどうかはわかりません。

 

直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム	P&G　アリエール 　サイエンスプラス7 P＆G 粉末　ボールド
ポリオキシエチレンアルキルエーテル	NS 粉末　ファーファ P&G ボールド　デトックス LION　香りつづくトップ LION　香りつづくトップ　抗菌プラス
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム ポリオキシエチレンアルキルエーテル	花王　粉末　フラグランスニュービーズ 花王　粉末　アタック　バイオEX LION 液体　トップクリアリキッド抗菌 LION 液体　トップクリアリキッド P＆G アリエール　Sports P＆G アリエール　ダニよけ P&G アリエール　BIOサイエンス P&G アリエール　BIOサイエンス　部屋干し P&G アリエール　BIOサイエンス　微香 P&G アリエール　PRO　CLEAN LION　SUPER ナノックス LION NANOXナノックス 　ニオイ専用
ポリオキシエチレンアルキルエーテル配合 純石けん分	LION　粉末　ブルーダイヤ LION　粉末　部屋干しトップ LION　粉末　トッププラチナクリア
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム ポリオキシエチレンアルキルエーテル 純石けん分	P&G　さらさ

無添加を謳っている「さらさ」にいろいろ入ってるというのは複雑ですけどｗ

北里大学大村智記念研究所の研究チームによる「COVID-19対策北里プロジェクト」でサンプル提出して実際に効果が確認できている洗濯洗剤はこちら

 

まとめ

危険な菌はコロナウィルス以外にもたくさんありますからね。

より多くの菌に有効な「除菌」効果を持つアリエリール除菌プラス。

清潔が気になるこの時期に安心を買うという意味で、良い洗剤だと思います。

アリエール除菌プラスの汚れ落ちはイマイチなので、これらの場合は漂白剤を併用するなど工夫が必要です。

 

 

本日は以上です。お読みいただき、ありがとうございます。

あなたのよりよい洗濯ライフの参考になれば幸いです。