おしゃれ着用洗剤のつけ置きって何分?20分〜3時間、試してわかった汚れが落ちるベストタイム

洗剤
【この記事を読んで解決できること】
・つけ置き洗いの適正時間
・手洗いの方法
こんにちは、おうちクリーニング研究家のハナです。
デリケート衣類を洗う時に、つけ置きするって書いてあるけど・・
いったい何分くらいつけ置きすればいいの?
って思ったことはありませんか?
本日は、そんな疑問に答えるべく
おしゃれ着用を使った「つけ置き」洗いで汚れ落ちと衣類へのダメージを考えなら適正時間を検証していきたいと思います。
使うのはおしゃれ着用洗剤の「エマール」
ウール100%とレーヨン100%の素材
ネットで「つけ置き時間」で検索してみると、30〜1時間、10分〜30分、20分〜40分とさまざまでした。
もちろん洗剤の種類や衣類の素材によっても違いますが、実際におしゃれ着用洗剤を使って調べてみると適正時間というのがわかってきましたよ。
よろしければ最後までお付き合いください。
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おしゃれ着用のつけ置きって、どんな時に必要?

洗濯用洗剤の液性は、基本的に中性もしくは弱アルカリ性。衣服につく汚れは汗や皮脂、手垢、食べこぼしなど、ほとんどが酸性の汚れのため、酸性と反対の性質をもつ弱アルカリ性の洗剤を使ったほうが汚れを中和してよく落とせます。

おしゃれ着用洗剤は中性洗剤なのでアルカリ系洗剤に比べると汚れ落ちはイマイチですが、アルカリに弱いウールやシルクといった動物性繊維、型崩れしやすいニットなどを優しく洗うことができます。

おしゃれ着用洗剤を使うべき衣類は
  • 毛玉のできやすいアクリルニット
  • 色落ちしやすいデニムや濃色のコットン
  • 毛羽が抜けやすいコーデュロイやベルベット
  • 型崩れしやすいニット類
  • ウールやシルクなどアルカリ系の洗剤に弱い動物性繊維
そんな、おしゃれ着用洗剤を使ってつけ置きする理由には2種類あります

汚れがひどいもののプレ洗濯としてのつけ置き

洗濯機だけでは落とせない汚れがある場合、
洗濯機で洗う前の予備洗いとしてつけ置きして汚れを浮かせて洗います。
デリケート洗い推奨だけど洗濯機で洗える素材
ポリエステル、アクリル、綿、麻など
【洗い方】
① 洗剤をよく溶かした水につけ置き
② 洗濯ネットに入れる
③洗濯機のウール洗いのコースで洗う
※つけ置き機能のある洗濯機の場合は全て自動でできます。

デリケート衣類を大切に洗うためのつけ置き

手洗いを推奨しているようなデリケート衣類を洗濯による摩擦を最小限に止めて大切に洗うためにつけ置き洗いをします。
基本的には洗剤を溶かした水に洗濯物を浸けるだけ、揉んだり擦ったりはNGです。
洗濯機では洗えない素材
ウール、カシミヤ、レーヨン、シルクなど
【洗い方】
①洗剤をよく溶かした水につけ置き
②洗濯機で1分脱水
③容器に新しい水を入れてすすぐ
④洗濯機で1分脱水
では、それぞれの【洗い方】①のつけ置きの適正時間を検証します。
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つけ置きの適正時間を知るための実験方法

使う洗剤はおしゃれ着用洗剤の花王「エマール」

花王「エマール」の概要
液性 中性
すすぎ 1回対応
成分 水、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、エチルアルコール、ブチルカルビトール、プロピレングリコール、安定化剤、クエン酸塩、pH調整剤、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、アルキルアミドアミン、シリコーン、防腐剤、香料
界面活性剤 21%
購入価格 261円(一回の洗濯コスト20.8円)

 

洗浄力テスト

汚れの種類 汚れの性質
口紅 油溶性
タンパク質、不溶性
醤油 水溶性
ボールペン 油性
果汁(ブルーベリー) 色素
ウスターソース 水溶性
ミートソース 色素・油性
カレー 色素・不溶性
ごま油 油溶性

※汚れの性質の説明はこちら

同じ汚れをつけたものを2枚づつ洗い、その平均値を5段階の星の数で審査します。

★★★★★ 肉眼で見えなくなったら黒星
☆☆☆☆☆ まったく落ちていない場合は白星

★黒星を1Pとして、★が多いほど、汚れ落ちが良いということです。

ダメージテスト

ウール100%、レーヨン100%の布を洗って、洗う前と洗った後にどれくらいの縮みが発生するのかを検証。

洗浄方法

水温15度の水4Lに規定量のエマール(おしゃれ着用洗剤)をよく溶かします

 

洗剤液に、汚れをつけた布とウール、レーヨンの布を入れて20分、1時間、2時間、3時間とつけ置きします。

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時間別「洗浄力」「ダメージ」の結果

まずはつけ置きした場合の洗浄力とダメージの結果です

 

20分つけ置いた結果

【洗浄力】 19P(45P中)

口紅    ☆☆☆☆☆
卵     ★★★☆☆
醤油    ★★★★☆
ボールペン ☆☆☆☆☆
果汁    ★★★☆☆
ソース   ★★★☆☆
ミートソース★☆☆☆☆
カレー   ★☆☆☆☆
ごま油   ★★★★☆

【縮み率】

ウール    0%
レーヨン 0.49%

汚れ落ちは水だけで洗った時の大差ありません。20分では汗などの軽い水溶性の汚れが落とせるくらい。

1時間つけ置きした結果

【洗浄力】 23P(45P中)

口紅    ★☆☆☆☆
卵     ★★★☆☆
醤油    ★★★★★
ボールペン ☆☆☆☆☆
果汁    ★★★☆☆
ソース   ★★★☆☆
ミートソース★★☆☆☆
カレー   ★★☆☆☆
ごま油   ★★★★☆

【縮み率】

ウール    0%
レーヨン 0.76%

2時間つけ置きした結果

 

【洗浄力】 29P(45P中)

口紅    ★☆☆☆☆
卵     ★★★★☆
醤油    ★★★★★
ボールペン ☆☆☆☆☆
果汁    ★★★★☆
ソース   ★★★★☆
ミートソース★★★☆☆
カレー   ★★★☆☆
ごま油   ★★★★★

【縮み率】

ウール    0%
レーヨン 1.25%

汚れはかなり落ちやすくなってきました。ただ2時間くらいから布へのダメージが発生!

3時間つけ置きした結果

【洗浄力】 19P(45P中)

口紅    ☆☆☆☆☆
卵     ★★★☆☆
醤油    ★★★★☆
ボールペン ☆☆☆☆☆
果汁    ★★★☆☆
ソース   ★★★☆☆
ミートソース★☆☆☆☆
カレー   ★☆☆☆☆
ごま油   ★★★★☆

【縮み率】

ウール    2.7%
レーヨン      5%

レーヨンの縮みが多くなりました。最近はレーヨンを使った衣類が増えてきているので一晩つけ置きなどは難しいですね。

 

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つけ置きした後に洗濯機で洗濯した結果

プレ洗濯(予備洗い)としてのつけ置き実験です。

20分、1時間、2時間、3時間とつけ置いた後で洗濯機で洗います。

洗濯機のコースはウール洗い(デリケート衣類用)のコース

基本的に洗濯機で洗えるものは表示マークで「洗濯機で洗える」マークがついたものです。

アクリルやポリエステルなどの化繊繊維、綿や麻などの水に強い繊維、最近はウールでも洗濯機で洗えるものもあるので、表示マークをご確認ください。

20分つけ置き後に洗濯機で洗った結果

【洗浄力】 25P(45P中)

口紅    ★☆☆☆☆
卵     ★★★☆☆
醤油    ★★★★★
ボールペン ☆☆☆☆☆
果汁    ★★★☆☆
ソース   ★★★☆☆
ミートソース★★★☆☆
カレー   ★★★☆☆
ごま油   ★★★★☆

たった20分のつけ置きですが、ただ洗っただけよりも格段に汚れ落ちがよくなっています。

1時間つけ置き後に洗濯機で洗った結果

【洗浄力】 27P(45P中)

口紅    ★★☆☆☆
卵     ★★★☆☆
醤油    ★★★★★
ボールペン ☆☆☆☆☆
果汁    ★★★☆☆
ソース   ★★★☆☆
ミートソース★★★☆☆
カレー   ★★★☆☆
ごま油   ★★★★★

通常の液体洗剤くらいの洗浄力を発揮。

2時間つけ置き後に洗濯機で洗った結果

【洗浄力】 31P(45P中)

口紅    ★★☆☆☆
卵     ★★★★☆
醤油    ★★★★★
ボールペン ☆☆☆☆☆
果汁    ★★★★☆
ソース   ★★★★☆
ミートソース★★★☆☆
カレー   ★★★★☆
ごま油   ★★★★★

衣類用洗剤ではもっとも洗浄力が高い、粉末洗剤と同等の汚れ落ちです。

2時間つけ置くと中性洗剤でもここまで落とせるんですね。

 

3時間つけ置き後に洗濯機で洗った結果

【洗浄力】 31P(45P中)

口紅    ★★☆☆☆
卵     ★★★★☆
醤油    ★★★★★
ボールペン ☆☆☆☆☆
果汁    ★★★★☆
ソース   ★★★★☆
ミートソース★★★☆☆
カレー   ★★★★☆
ごま油   ★★★★★

2時間つけ置いた結果と変わらず!

2時間以上のつけ置きは必要ないかもしれません。

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おしゃれ着用洗剤でつけ置きする場合の適正時間 まとめ

調べた結果を表にしてみました

20分 1時間 2時間 3時間
洗浄力
(つけ置きのみ)
19P 23P 29P 30P
洗浄力
(洗濯機使用)
25P 27P 31P 31P
ウール縮み率 0 0 0 2.7%
レーヨン縮み率 0.49% 0.76% 1.25% 5%

ウールやレーヨン、シルクなどの洗濯機が使えない素材を漬け込みだけで洗う場合、漬け込み時間が短いほうが衣類へのダメージは少なく済みます。

軽い汗くらいの汚れなら20分のつけ置きで大丈夫かなと思いますが、シミになってしまうような汚れがついた場合は20分では少々心許ない・・・

かと言って、1時間以上漬け込むと繊維にダメージが出てしまう可能性があります。

ウールやレーヨン、シルクなどの手洗い推奨のデリケート衣類のつけ置き時間は1時間前後がおすすめ。

それでも落ちないような汚れは事前に染み抜きが必要です。

つけ置き後に洗濯機を使って洗えるような、ポリエステルやアクリル、綿や麻など水に耐性のある素材の場合は2時間ほどつけ置きしてから洗うと汚れが良く落ちます。

ウールやレーヨン、シルクなど水に弱い素材は1時間

水に強い化学繊維や綿、麻などの植物性繊維は1時間〜2時間

・つけ置き後に洗濯機で洗う場合は1〜2時間

以上が試してみたわかったおしゃれ着用洗剤でつけ置きする場合のベストタイムです。

もちろん、水温や洗剤、衣類によっても変わってくるので目安にお考えください。

本日は以上です。

洗濯時の参考にしてもらえると嬉しいです。

コメント

  1. ”`ィ (゚д゚)/ もう一度、ダウンジャケットの洗い方を教えて下さい。

  2. aiai より:

    漬けおき時間、悩むことありました!
    長ければ長いほど汚れにいいのはわかるけど、ダメージが気になって、なんとなく30分が限界なんだろうなと思ってました。
    またまた至れり尽くせりな実験!!( ゚Д゚)
    勉強になりまーすっ◎

  3. チピ より:

    参考になりました
    当家はウールが縮まない程度のぬるま湯でつけ置きしますので
    ぬるま湯&時短テストも知りたかったです

    • ハナ より:

      チピさん、コメントありがとうございます。
      なるほど、それは気になりますね。近いうちに追記できるように頑張りますっ(*´꒳`*)

      ご意見ありがとうございます。

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