【洗剤レビュー】『アタックZERO パーフェクトスティック』を実際に使って洗浄力を確かめてみた!

洗剤

こんにちは、おうちクリーニング(洗濯)研究家のハナです。

2019年に発売されて以来、進化を続けるアタックZERO。

そんなアタックZEROシリーズからまったく新しい洗剤「アタックZERO パーフェクトスティック」が発売されました。

パーフェクトスティックは液体洗剤ではなくてスティック型の洗剤。

「つまんでポイと洗濯機に入れるだけ」というどこかで聞いたことがあるようなキャッチフレーズで2023年8月に新発売されました。

では、今までの洗剤と何が違うのか実際に使って深掘りしていきたいと思います。

この内容が、洗濯洗剤を選ぶ際の参考になれば幸いです。

よろしければ最後までお付き合いください。

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アタックZERO パーフェクトスティック 概要

名称 アタックZEROパーフェクトスティック
価格 198円/7本入り
※ドラッグストアで7本入りがお試し価格で販売されていました。通常は298円くらいになりそう
洗濯コスト
(水30Lの場合)
約28.2円(通常は40円前後になりそう)
内容量 1本14.2gで水65Lまで(ドラム式の場合は洗濯物6kg)洗えます。
すすぎ 1回に対応
液性 弱アルカリ性
原産国 中国
JANコート 4901301419804(7本入り)
【成分】
アルミノけい酸塩、硫酸塩、界面活性剤[19%ポリオキシエチレンアルキルエーテル、純石けん分(脂肪酸ナトリウム)、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム]炭酸塩、ベントナイト、塩化ナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム、香料、アルキルトリメチルアンモニウム塩、ポリエチレングリコール、亜硫酸ナトリウム、酵素、着色剤

今回はお試しで7本入りを購入しましたが、ほかにも24本入り、51本入りがありました。

最大の特徴は液体洗剤では到達できなかった圧倒的に高い洗浄力。

液体のアタックZEROと大きく違う点は液性です。液体アタックZEROは中性洗剤ですが、パーフェクトスティックは弱アルカリ性。

アッタクZEROシリーズの中では唯一の弱アルカリ性です。

一般的に洗浄力の高い弱アルカリ性、衣類に優しい中性という違いがあります。

一見するとスティック型の透明のフィルムの中に粉末洗剤を詰め込んだだけのようにも見えます。スティックの大きさは長さ11cm × 幅1.7cm。手のひらにすっぽり収まるサイズ感。

成分を見ると一般的な粉末洗剤とは少し違っています。

主成分が界面活性剤ではなくて高濃度のアルカリ剤になっており、洗浄力が最優先で作られた洗剤なんだなというのがわかります。

それだけでなく洗浄・消臭・抗菌といった効果成分だけを濃縮した世界初の技術を採用しているんだとか。透明フィルムの中には花王の最新技術が詰まっているんですね。

ここ10年くらいで当たり前のようになってきた速乾や給水力を謳った機能性インナーやスポーツウェア。

誰でも1着は持っているんじゃないかと思うほど、今や世の中に広く浸透していますが、この機能性インナーは臭いや汚れが付きやすく落としにくいのが特徴です。

機能性インナーは薄くてペラペラとした素材ですが、実は複雑な多重構造になっていまして、肌に近いところから繊維の太い層、外側に向かって細い繊維の層になっています。

繊維の太さの違う層を設けることで、太い繊維から細い繊維に水分を吸い上げる「毛細血管現象」というものが起こり、汗を素早く繊維の外に発散させることができるという仕組み。

ただ、汚れや臭いを吸着しやすい化学繊維を使っている上に、多重構造になっているため、水分を失った後に残る高濃度の脂分がべったりと繊維にこびりつき洗濯だけでは取りにくいしつこい臭いや汚れとなって残ります。

この最高難易度の汚れや臭いを落とすために各洗剤メーカーはしのぎを削っているわけです。

アタックZEROパーフェクトスティックもそんな洗剤のひとつ。

では、その洗浄力がどれほどのものなのか、実際に洗って試します。

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洗浄力・消臭力の検証方法

アタックZEROパーフェクトスティックだけで洗っても洗浄力の違いがわからないと思うので、液体洗剤のアタックZEROレギュラーと洗い比べます。

ちなみにアタックZEROレギュラーはドラックストアで市販されている31種類の洗濯洗剤を洗い比べたときに上位5位に入るほどの洗浄力を誇っています。

参考記事→【2023年】汚れニオイ落ち洗濯洗剤ランキング!31種類すべて試した結果を公表します

洗い方

3kgの洗濯物と一緒に汚れを付けた布、加齢臭が染み込んだ布を家庭用の縦型洗濯機で洗います。
※夫の加齢臭を大切に培養しております。

すすぎ1回対応ってことで、すすぎは1回

洗濯機の設定は10分、すすぎ1回、脱水2分。

汚れの種類

汚れの種類 汚れの性質
口紅 油溶性
タンパク質
しょうゆ 水溶性
ボールペン 油溶性
果汁 色素
ウスターソース 水溶性
ミートソース 色素・不溶性
カレー 色素・不溶性
ごま油 油溶性・ニオイ

※汚れの性質の説明はこちら

同じ汚れをつけたものを洗い、その平均値を5段階の星の数で審査します。

★★★★★ 肉眼で見えなくなったら黒星
☆☆☆☆☆ まったく落ちていない場合は白星

★黒星が多いほど、汚れ落ちが良いということです。

消臭力チェックの方法

夫の加齢臭を染み込ませた布を一緒に洗います。

コニカミノルタ KONICA MINOLTA 世界初ニオイ見える化チェッカー Kunkun body(クンクン ボディ) 本体

ニオイチェッカーを使ってニオイを “見える化” していきます。

洗ってない布の数値は38

実際は鼻を近づけたくないほど臭ってます。

ニオイチェッカーによる数値と実際に臭った印象によって星の数を決めます。

 1〜6 ★★★★★  洗剤の良い香りしかしない
7〜12 ★★★★☆  気になるニオイはない
13〜18 ★★★☆☆  少し違和感がある
19〜24 ★★☆☆☆  かすかにニオイを感じる
25〜30 ★☆☆☆☆  ニオイを感じる
31以上 ☆☆☆☆☆  ニオイを強く感じる

アタックZEROパーフェクトスティックの洗浄力を比べた結果

アタックZEROパーフェクトスティックはハードプラスチック容器ではなくジッパー付きのPE・PET袋。

このジッパーは少々開けにくい構造になっていて、それは誤飲を防ぐためなのだとか。

開け方に関してはメーカーが動画を出してくれているのでご参照ください

袋の中には縦にスティックが入っていて取り出しやすくなっています。

スティック型にしたのは取り出しやすいだけでなくキューブ型よりも水の抵抗をうけてフィルムをより早く溶かす目的があります。

早く溶ければ溶けるほど洗浄時間が長くなりますもんね。

試しに溶ける速さを確かめてみました。

スティックを水につけてから溶け始めるまでは約20秒。完全にフィルムが溶けるまでに45秒かかりました。

P&Gのジェルボールは7秒で完全に解けたので、驚きの速さって感じではなさそう。

1Lの水にパーフェクトスティック入れて10分間攪拌した後の粉残り。少ない水量だったので通常とは違うかもしれませんが粉残りを確認しました。

ただ、一度軽く水道水ですすぐと粉は完全になくなったので、1回すすげば洋服に粉が残るということはないかなと思います。

では、実際に洗って洗浄力を確かめます。

液体アタックZEROレギュラーの結果

まずは液体アタックZEROレギュラーの結果からみてみましょう

洗浄力36P(50P中)

口紅    ★★★☆☆
卵     ★★★★☆
醤油    ★★★★★
ボールペン ★★★☆☆
果汁    ★★★☆☆
ソース   ★★★☆☆
ミートソース★★★☆☆
カレー   ★★★☆☆
ごま油   ★★★★★

消臭    ★★★★☆

汚れはよく落ちています。さすが液体洗剤の中ではトップクラスの洗浄力を誇るアタックZEROといった感じ

では次はパーフェクトスティックの結果です。

アタックZEROパーフェクトスティックの結果

洗浄力43P(50P中)

口紅    ★★★★☆
卵     ★★★★☆
醤油    ★★★★★
ボールペン ★★★★☆
果汁    ★★★★☆
ソース   ★★★★☆
ミートソース★★★★☆
カレー   ★★★★☆
ごま油   ★★★★★

消臭    ★★★★★

洗浄力は高いんだろうなという想像はしておりましたが、想像よりすごかった。

蛍光剤も入っていないのにこの洗浄力。酸素系漂白剤でつけ置きした時の洗浄力とほぼ同等です。

落としにくい口紅、果汁やカレー、ミートソースといった色素汚れもよく落としています。

一般的に液体洗剤よりも洗浄力の高い他の粉末洗剤と比べてみてもトップクラス。

消臭力も高かったです。

これならたくさん汗をかく夏もの衣類もつけ置きなしでしっかり汚れを落としてくれそうです。

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アタックZEROパーフェクトスティックを使った感想

抜群の洗浄力を発揮したパーフェクトスティックですが、液体ZEROと比べて使いにくいなと感じたポイントもいくつかありました。

・ジッパーが開けにくい

・濡れた手でさわれない

・少量の洗濯に不便

・デリケート衣類には向かない

手軽さでいえば液体アタックZEROのワンプッシュボトルが圧勝です。

誤飲を防ぐためとはいえ、パーフェクトスティックのジッパーは両手を使わないと開けることができず、私は面倒だと感じました。濡れた手でスティックをさわれないのでも不便です。

その点ワンプッシュボトルはレバーを引くだけのワンアクションで洗剤を入れることができて圧倒的に便利。

あとコストパフォーマンスも気になるところ、パーフェクトスティックは30L〜65Lまでは1本使って洗うことができます。計量も必要ないので思考停止で洗濯機のボタンを押すだけで楽ではあるものの・・・。

60L前後の水量(洗濯量7kgぐらい)で洗濯する分にはいいのですが、少人数の家族で毎日洗濯したい場合は洗剤の量を調整できないのでコストが跳ね上がります。

コストを考えても液体が便利かなって感じます。

弱アルカリ性なので洗浄力は高い反面、ウールやカシミヤなどの動物性繊維は繊維を溶かしてしまうので洗えません。

また「中性洗剤使用」と洗濯タグに書かれているものにも使えないので、中性のアタックZEROと比べて洗える衣類は狭まります。

その点を踏まえて、利便性を考えるなら私なら液体のアタックZEROを選びます。

ただ、汚し盛りのお子様がいる。夏は大汗をかいて臭いが気になるなど、洗浄力を強く求めるならパーフェクトスティックは本当に優秀!

事前に漂白剤に浸け込むこともなく、下洗いしなくても汚れはしっかり落ちます。

利便性の液体か洗浄力のスティックか、ライフスタイルに合わせて選んでください。

本日は以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございます。

よかったら洗剤選びの参考にしていただけると嬉しいです。

コメント

  1. より:

    検証ためになりました。良い記事⭕️

    • ハナ より:

      コメントありがとうございます。参考になれば嬉しいです♪

  2. papi より:

    こんにちは。
    レビュー興味深く読みました。TVCMで見てても、「無駄な俳優使い、洗濯してる訳無い」と関心無かったのですが、レビュー記事と結果に、早速購入してきました。使ってみるのが楽しみです。
    他の記事、ランキング等拝見しました。
    ハイベック、自分も常備しています。リネンナ、気になり過ぎなので、きっと使ってみます。

    自分がこの2-3年使ってる「バジャン」(リニューアルされてニューバジャン)はご存知でしょうか? レビューがどうなるのか、非常に気になります。

    • ハナ より:

      papiさん、コメントありがとうございます。
      お読みいただきありがとうございます。
      バジャンは使ったことなかったので、一度使ってみたいなと思いました。ありがとうございます。

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