こんにちは、おうちクリーニング研究家のハナです。
さつまいもの汁、口紅、油性マジックなど、落としにくいと言われる汚れを落としていきます。
お時間よろしければ、最後までお付き合いください。
スポンサーリンク染み抜き剤を使う
【材料】
酸素系液体漂白剤 小さじ3
重曹 小さじ3
食器用の中性洗剤 数滴
【染み抜き剤】
手頃な容器に重曹を入れ、そこに酸素系液体漂白剤を加えた後、最後に食器用洗剤を入れます。
あまり混ぜすぎてしまうと溶剤が中和して、せっかくの洗浄力が落ちてしまうので、さっと軽く混ぜ合わせる程度にしておきましょう。
酸素系液体漂白剤の液性は、酸性です。残念ならが洗浄力が高いとは言い難いので、そこに弱アルカリ性の重曹を加えて洗浄力を上げる、というのが染み抜き剤の仕組みです。
さらに、そこへ食器用洗剤(中性の洗剤)を混ぜることで、「酸性」「アルカリ性」「中性」の成分が同居することになるため、様々な汚れに対してオールマイティに対応してくれます。ただし、その効果の持続時間は、せいぜいもって数十分ほどなので、そのときに使い切れる分だけ作ります。
【注意点】
●漂白剤は、必ず「酸素系」の洗剤をご使用ください!くれぐれも「塩素系」と間違わないようにご注意しましょう!軽く匂いを嗅いでみて、ツンとした刺激臭を感じたら、それは染み抜き剤には使用できない「塩素系」の漂白剤です・・
●作り置きはできません
●水を使えない衣類には使用できません
検証
では、実際に染み抜き剤を使い、衣類に付けたシミを落としていきましょう。
検証用のシミには、落としにくい汚れを6種類用意しました。
【色素汚れ】
ミートソース、カレー、果汁
【油性汚れの】
口紅、ボールペン、油性マジック
こちらは、サツマイモの汁を付けたものです。
私がブログを通じてお世話になっていて、一児の母であるLOCOさんから、「子どもが芋ほり遠足に行ったあと、芋の汁(?)をべったりつけて帰ってくるんだけど、なかなか取れなくて」という質問をいただきましたので、サツマイモの汁で汚れた衣類のシミに効くのかどうか、検証してみます。
サツマイモを輪切りにした時などに、断面から出てくる白い汁がヤラピン(長鎖脂肪酸と糖類の化合物)という汚れの原因になる物質です。ヤラピンのシミは乾くと黒く変色して、しかも非常に落としづらいため、困っている方も多いのではないでしょうか?
スポンサーリンク染み抜き剤を使ってみよう!
乾いた布(色移りしても問題のないタオルなど)の上にシミの付いた衣類を乗せ、シミが上になるように配置します。
歯ブラシに染み抜き剤を付けて、布が傷まないように、擦らず上からトントンと叩くようにシミを落としていきます。下に敷いた布に向けて、シミを移すようなイメージです。
果汁はアルカリ性の溶剤を付けると黒く変色しますが、しばらくすると色は消えていくので、安心してくださいね。
上の写真は、それぞれ3分つづ染み抜き剤を馴染ませた結果です。
口紅と油性マジック以外の汚れは、染み抜き剤だけで随分と目立たなくなりました。
カレーに含まれるターメリック(黄色)は、太陽光に当てることで色が抜けるので、多少シミが残っている状態でも、天日干しで太陽に当てると目立たなくなります。
これが天日干しした後の状態です。
染み抜き剤だけでも、カレー、ミートソース、果汁、ボールペンのシミは、ほとんど目立たなくなります。
スポンサーリンク染み抜き剤でサツマイモの汁は落とせるのか?
同じように染み抜き剤を叩き込んでみました。
ちょっと写真では分かりにくい、白っぽいシミが残っています。サツマイモの汁で付いたシミを染み抜き剤だけで完全に消すことは不可能でした。
そこで、アルカリ性の洗浄力をアップさせる奥の手を使います。
アイロンのスチームです。アルカリは熱を加えるとアルカリ度があがり洗浄力が増します。蒸気の後押しを加えることで、洗浄力をアップさせるのです。
この場合、アイロンのスチームだけでなく、鍋で沸かした蒸気を利用してもらってもOKです。くれぐれも火傷しないようにご注意ください。
あとは、普通に洗って干すだけです。
天日に当てて乾かすと、シミは跡形もなく消えました。
スポンサーリンク口紅と油性マジックの落とし方
残念ながら染み抜き剤では落とせなかった口紅と油性マジックによるシミですが、ちゃんとシミを落とす方法があります。
口紅にはクレンジングオイルが効く
クレンジングオイルとは、メイク(化粧)を落とすための溶剤なので、もちろん口紅のシミにも対応します。
染み抜き剤の使用例と同じように、シミのある面を上にして、乾いたタオルの上に置きます。
キッチンペーパーか乾いた布にクレンジングオイルを染み込ませ、落としたい汚れの上から押さえます。
周りに汚広がらないように注意して、表面をゴシゴシと擦らないように、下の布へ向けてギューッと押し付けます。口紅の色が薄くなってきたら、少し場所をずらして、再び押し付けます。
つまみ取るようにしてもOKです。
いかがでしょう。染み抜きだけでは落ちなかった口紅のシミが、ここまで薄くなりました。
油性マジックには除光液が効く
除光液とは、ネイルのマニキュア(油性)を落とすための溶剤です。汚れの落とし方は、クレンジングオイルと同じです。
仕上げはウタマロ石鹸で!!
クレンジングオイルや除光液で薄くなったシミを最終的に消し去ってくれるのは、油性汚れに強いウタマロ石鹸です。
石鹸を付けて水洗いし、干した後は・・
ほとんどシミが目立たなくなりました。
スポンサーリンクまとめ
いかがだったでしょうか?染み抜き剤は、油性の汚れに対してこそ力を出し切れなかった反面、日常で付着しやすい食べ物のシミには絶大な威力を発揮しました。
作り方と使用方法を覚えておけば、様々なシーンで役立ちそうです。
シミの種類(原因)が分かっていれば、もっと早く落とす方法もあるのですが、何の汚れか判断できない時は、とりあえず「染み抜き剤」で!という応用力の幅が魅力なのではないかと思います。
本日は以上です。あなたの楽しい洗濯ライフのお役に立てれば幸いです。
お読みいただき、ありがとうございます。
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