こんにちは、ハナです。
エマール(10/27発売)、アクロン(9/19発売)がリニューアルしました。特にエマールはまるで違う洗剤といってもいいほど成分が変わっていますので、恒例のエマール・アクロン対決をしてみたいと思います。
進化したエマールの実力はいかに?
アクロンは何が変わったのか?
▼おしゃれ着用洗剤の最新版の記事はこちら▼
お時間よろしければ、最後までお付き合いください。
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花王 エマール
※画像は花王HPよりお借りしました。
大切な洋服、洗うたびカタチ整える。
カタチコントロール洗浄で、伸び・ヨレを整え、袖・首回りまでキレイ!
毛玉・縮み・色あせを防ぎます。
汚れ・ニオイ(汗・皮脂・食事等)スッキリオフ。
ニット・カーディガン・ブラウス・ワンピースはもちろん、デニム・スカートなどのボトムスからタイツ・ランジェリーなどのインナーまで幅広くお使いいただけます。公式HPより
【液性】中性
【すすぎ回数】2回
【成分】水、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、エチルアルコール、ブチルカルビトール、プロピレングリコール、クエン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、シリコーン、アルキルアミドアミン、防腐剤、香料
【界面活性剤】21%
【香りの種類】リフレッシュグリーン、アロマティックブーケ
【購入価格】本体:税込226円(500ml)
旧エマールとの違い
成分表を見るとリニューアルどころの違いではありません。新旧全くちがう洗剤と言ってもいいかもしれません。
界面活性剤は、より洗浄力の強いポリオキシアルキレンアルキルエーテルが採用されています。洗浄力の向上に期待しちゃいます。
話題の型崩れを補正するというカタチコントロール洗浄ですが、成分を見る限る、安定剤のプロピレングリコールの作用でしょうか・・企業秘の微量成分かもしれませんが、どれほど効果がでるか楽しみです。
LION ?アクロン
※画像はLIONのHPよりお借りしています。
アクロン+「おしゃれ着コース」で洗うだけで、洗濯ダメージや着用ダメージまでケア。
仕事で毎日着る服もプライベートのお気に入りも、洗うことで見た目を整えて衣類のキレイが長く続く!洗濯機洗いや手洗いにも。アクロン公式HPより
【液性】中性
【すすぎ回数】1回
【成分】水、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸、エチルアルコール、ポリエチレングリコール、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、平滑剤、シリコーン、香料、脂肪酸塩、クエン酸、BHT、防腐剤、水酸化ナトリウム、着色剤
【界面活性剤】21%
【香り種類】ブローラルブーケー、ナチュラルソープ(微香タイプ)
【購入金額】本体:税込235円(450ml)
旧アクロンとの違い
成分だけ見ると直鎖アルキルベンゼンスルホン酸とエチルアルコールの順番が変わってるくらいですね。それほど違いが見られませんが洗浄力はアップしてるかもしれません。
すすぎが1回になっていのは、おしゃれ着用初ですので、繊維をコーティングすることで、水切れがよくなったのかもしれません。
こちらもリニューアル後の仕上がりに期待です。
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基本情報
洗えるもの(各社共通)
弱水流による洗濯機洗い、手洗いのいずれかのマークがついた衣料。
用途:毛・絹・綿・麻・合成繊維の洗剤
洗えないもの(各社共通)
水洗い禁止のマークが入ったもの
「洗濯洗剤」と「おしゃれ着用洗剤」の違い
通常の洗濯洗剤にも蛍光剤・漂白剤が入っていないもの、繊維に優しいものが存在します。それらとおしゃれ着用は何がちがうのでしょうか?
最重要事項!液性は「中性」
おしゃれ着用洗剤は基本「中性」洗剤になります。
これはウールやシルクなど動物性の繊維がアルカリに弱いからです。
パイプが詰まった時にパイプ洗浄用の洗剤を使って髪の毛を溶かしてパイプを通したことがある人は多いと思いますが、その時に使うパイプ用の洗剤は強いアルカリ性の液剤なのです。動物性の繊維は髪の毛と同じくタンパク質でできているので、アルカリ系洗剤を使うと繊維が解けるのです。
なので、ウールやシルクを洗うことが多いおしゃれ着用洗剤は中性となっています。
下着を無添加の石鹸洗剤(弱アルカリ)で洗っても良いかとよく聞かれるのですが、下着がシルクの場合は、光沢感が失われたり、生地がゴワついたりしやすいのアルカリ系の洗剤は避けたほうが無難です。
※どうしても石鹸を使いたい場合はクエン酸をプラスして使ってください。
中性 | 弱アルカリ性 | |
植物性繊維(コットン・麻など) | ○ | ◎ |
化学繊維(ポリエステル・アクリルなど) | ○ | ○ |
動物性繊維(ウール・ファー・シルクなど) | ◎ | △ |
(※蛍光剤・漂白剤無添加の場合)
最大の特徴はコーティング剤!柔軟剤は不要
通常の洗濯洗剤も液体洗剤には中性の性質を持つものが多いのですが、それらとオシャレ着用洗剤の違いは、繊維の滑りを良くするコーティング剤が入っているかいないかです。このコーティング剤は柔軟剤の代わりにもなりますので、おしゃれ着用洗剤には別途柔軟剤は不要です。
ただ、最近の柔軟剤には、柔軟効果の他に香りづけという役割の比重が上がってきているので、必要ならば使用してください。
洗い上がり実験開始
生地へのダメージ
シルク100%
ウール100%
レーヨン100%
これらの素材の洗った後の縮み具合や型崩れを検証します。
汚れ落ち
※画像は使いまわしです
口紅・・・・・油溶性
卵・・・・・・タンパク
醤油・・・・・水溶性
ボールペン・・油溶性
果汁・・・・・色素(ブルーベリー)
ソース・・・・水溶性+消臭(ウスターソース)
ミートソース・色素
カレー・・・・色素+不溶性
ごま油・・・・油溶性+消臭
同じ汚れを付けた布を2枚ずつ洗い、その平均値で審査します。
汚れ落ちを5点満点で採点します。
実験方法
液温約15度
60分浸け込み ⇒ 5分振り洗い ⇒ すすぎ2回(私はすすぎ1回でも2回濯ぐのでアクロンも2回すすぎました)
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結果
エマール
●汚れ落ち
口紅 ★☆☆☆☆
卵 ★★★☆☆
醤油 ★★★★★
ボールペン ★★☆☆☆
果汁 ★★☆☆☆
ソース ★★★★★
ミートソース★★★☆☆
カレー ★★☆☆☆
ごま油 ★★★★★
28P(44P中)
●ダメージ
エマール前 | エマール後 |
縮み率 4.6%
肌触り(シルク) ★★★★★
肌触り(ウール) ★★★★★
肌触り(レーヨン)★★★★☆
肌触り(コットン)★★★★☆
18P(20P中)
アクロン
●汚れ落ち
口紅 ★☆☆☆☆
卵 ★★★★☆
醤油 ★★★★★
ボールペン ★★☆☆☆
果汁 ★★★☆☆
ソース ★★★★☆
ミートソース★★☆☆☆
カレー ★★★☆☆
ごま油 ★★★★★
29P(45P中)
●ダメージ
アクロン前 | アクロン後 |
縮み率 2.1%
肌触り(シルク) ★★★★☆
肌触り(ウール) ★★★★★
肌触り(レーヨン)★★★★★
肌触り(コットン)★★★☆☆
17P(20P中)
実際に着古した衣類を洗ってみた!
ウールとコットンの衣類を実際に洗ってみました。
片袖ずつエマールとアクロンで浸け置きしました。
浸け置き時間は20分。
2度すすいで干しました。
●Before
ウール100% | コットン100% |
●After
どちらも、しっかりヨレを補正してくれました。
実際に見るとエマールがアクロンよりもハリがでて、衣類の形が綺麗に整いました。今回のエマール、アクロン共に繊維の補正機能がプラスされたことは洗濯洗剤の革命と言ってもいいと思います。
まとめ
洗剤名 | 汚れ落ち | 縮み率 | 肌触り |
エマール | 28pt(27pt) | 4.6%(5%) | 19pt(19pt) |
アクロン | 29pt(30pt) | 2.1%(3.6%) | 17%(18pt) |
( )内は旧商品の過去記事の値です。
汚れ落ちも肌触りもそれほど違いが出ませんでしたが(誤差ほどです)アクロンのほうが圧倒的に縮み率が低いです。1時間も水につけたレーヨンがほとんど縮まなかったのは脅威的!!最近増えてきたレーヨン素材の衣類を洗う機会が多い人は、アクロン一択です。
レイヨンやシルクはほとんど着ないけど、ウールやアクリルのニットが好きという人はエマールがオススメです。
レーヨンやシルクの服が多い → | アクロン |
ニットやシャツの質感が大切 → | エマール |
おしゃれ着用洗剤は必要か?
ウールとコットンの袖口の仕上がりを見ると、通常の衣類用洗剤とははっきり差別化できてきていると思うので、普段は通常の衣類用洗剤だけを使っている人もニット製品を洗う機会の増える冬はおしゃれ着用洗剤を別途用意する意味は充分にあります。
本日は以上です。どなたかの楽しい洗濯ライフのお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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