【この記事を読んで解決できること】
・実際に使ってみた感想が知りたい
・「あの洗剤」の安全性
・「あの洗剤」の洗浄力
こんにちは!洗濯マニアのハナ(@hana_labnote)です。
本日は、インスタやツイッターなどでマルチに使える洗剤として話題になっている「あの洗剤」の洗浄力を検証してみたいと思います。
天然由来の洗剤、無添加で安全というイメージですが、実はちょっと気になる成分が配合されています。
だけどその洗浄力は驚くべきもの!
あなたの洗濯ライフから「シミ抜き」という概念が消えるかもしれません!!
話題の洗剤のメリットとデメリットを徹底検証します。
よろしければ最後までお付き合いください。
スポンサーリンク『あの洗剤』ってどんな洗剤?
「あの洗剤」は韓国で15年以上一般家庭で愛用されており、2020年に日本に上陸した洗剤です。
日本発売から1年たたずにインスタを中心に、その洗浄力で大きな話題となりました。
洗濯だけでなく、掃除や食器洗いにまでマルチに使える洗剤として世界で3500万本売り上げ、原産国の韓国では『韓国消費者 信頼の代表ブランド大賞』6年連続で受賞するなど大人気の商品。
多目的粉末洗剤 | |
液性 | 弱アルカリ性 |
容量 | 700g |
価格 | 1,780円(アマゾン調べ) |
一回の洗濯のコスパ | 約24円 |
日本版のパッケージには無添加と目立つように書かれています。
無添加と聞くと化学成分が使われておらず、安全な製品というイメージが強いですが・・・
界面活性剤8%(ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ラウリル硫酸ナトリウム)、炭酸ナトリウム、過炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、アルカリ剤、ph調整剤、香料、酸素
じつは化学成分はがっつりはいってます!
だけど、これは合成洗剤なら当たり前、問題はどんな化学成分が入っているかです。
「あの洗剤」の場合は、大部分が安心できる成分ではあるんですが一点だけ、ラウリル硫酸ナトリウムが気になります。
スポンサーリンク安全でエコな洗剤なのか?
ラウリル硫酸ナトリウムという表記は主にシャンプーとか化粧品に使われていて、洗剤ではアルキル硫酸エステルナトリウムと表記されるのことがほとんどです。
ラウリル硫酸ナトリウムは、以前はシャンプーに多く使われる成分だったのですが、肌荒れの原因になとして、今はあまり使われていません。
現在は改良されたラウレス硫酸ナトリウムというものが変わりに配合されていることが多いです。
今も使っているのは大手メーカーは外資系のP&Gぐらいじゃないかなと思うんですが・・他にあったらすいません。
ラウリル硫酸ナトリウムは使い続けるとガンになるなどとまことしやかに言われていますが、これは今のところ証明されていません。
ただ、油汚れをよく落とすので、肌に必要な皮脂を落としてしまい乾燥肌だったり弱い方が使うと痒みや肌荒れの原因になる可能性があります。
洗濯に使う場合は、しっかり洗い流して繊維に洗剤残りがなければ問題ないと思いますが、肌の弱い方は使わない方がいいでしょう。
あの洗剤の説明に「手袋不要」と書いている場合があのですが、「あの洗剤」に限らず弱アルカリは洗浄力が強い洗剤なので、肌の弱い方はゴム手袋はしたほうがいいです。
私は手袋なしで使いましたが実際に肌はかさつきました。
石油系ではなく植物由来だら安心なのでは?と思うかもしれませんが、現在はほとんどが植物由来です。
元が石油でも植物由来でもでき上がった「ラウリル硫酸ナトリウム」に違いなく性質も同じものです。
※「エコ」に関してはこちらの記事を参照ください
では、なにか無添加なのかといえば「蛍光剤」「着色料」「リン酸塩」の3つ。
蛍光剤は白に見える塗料を繊維に付着させてより白く見せるための成分です。
蛍光剤が入っていると濃い色の衣服が色あせて見えてしまったり生成りの服に蛍光のシミがついてしまったりと、白物以外の衣類にはあまり向きません。
蛍光剤が入っていないということは色柄物でも安心して洗えます。
ただ、とくに珍しいものというわけではなく、中性の洗剤には入っていませんし、弱アルカリの洗剤でも入っていないものが増えてきました。
着色料は粉末洗剤の場合はほとんど使われることがなく、酵素にわかりやすく青とか赤の色を付けていることがあるくらいです。
リン酸塩は害があるとかではなく、栄養豊富なためプランクトンの増殖を招き過去には赤潮など環境汚染につながるとされて今ではほとんど見かけませんし、入っていても下水施設の技術に向上しているいて、あまり問題ではないんです。
なので、パッケージ書かれている「無添加」はそれほど重要視しないほうがいいです。
「安全な洗剤」「エコな洗剤」を探している方にはオススメできないかな・・・
だったら何がすごいって・・・
洗浄力です!!
スポンサーリンクあの洗剤の洗浄力の秘密
安全・エコの観点ではオススメできませんが、洗浄力の強い洗剤を探している方にとっても、一押し!いやもう感動に値する洗剤です。
「あの洗剤」の洗浄力の秘密はアルカリ剤と酵素がたっぷり入っていること。
炭酸ナトリウム、過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)、炭酸水素ナトリウム(重曹)、アルカリ剤と、過剰なほどアルカリ系の成分が入ってて、成分を見ただけでも油汚れに絶大な威力を発揮するんだろうなという想像がつきます。
おまけに高価な酵素が4種類。
1.リパーゼ(脂肪分解酵素)
2.プロテアーゼ(タンパク質分解酵素)
3.アミラーゼ(デンプン分解酵素)
4.セルラーゼ(繊維分解酵素)
このちょっと粒子が大きいものが酵素なんですけどね、見るからにたっぷり入ってます。
アマゾン価格で1,790円と決して安くはない価格はこの酵素の量にあるのでしょう。
酵素は多いほど汚れ落ちはよくなります。
実際にどれほどの洗浄力なのかみていきましょう。
スポンサーリンク洗浄力実験
落とす汚れはこちら。
汚れの種類 | 汚れの性質 |
口紅 | 油溶性 |
卵 | タンパク質 |
醤油 | 水溶性 |
ボールペン | 油溶性 |
果汁(ブルーベリー) | 色素 |
ウスターソース | 水溶性 |
ミートソース | 色素 |
カレー | 色素・不溶性 |
ごま油 | 油溶性 |
同じ汚れをつけたものを2枚づつ洗い、その平均値で審査します
洗濯機で水洗い
あの洗剤と粉末洗剤を3kgの洗濯物を一緒に洗濯機で洗って洗浄力を比べます。
比較する粉末洗剤は、2020年衣類用洗剤で最も汚れ落ちが良かったLION部屋干しトップ(粉末)を使用します。
お湯で浸けおき
「あの洗剤」と洗浄力では定評のある酸素系漂白剤オキシクリーン を50℃のお湯で1時間浸け置きして洗浄力を比べます。
粉末洗剤と「あの洗剤」を洗濯機で洗った結果
参考までに水だけで洗った場合です。
14P(45P中)
口紅 ☆☆☆☆☆
卵 ★★☆☆☆
醤油 ★★★☆☆
ボールペン ★☆☆☆☆
果汁 ★☆☆☆☆
ソース ★★★☆☆
ミートソース★☆☆☆☆
カレー ★☆☆☆☆
ごま油 ★★☆☆☆
水溶性の汚れ以外はほとんど落ちていません。
粉末洗剤
36P(45P中)
口紅 ★★☆☆☆
卵 ★★★★★
醤油 ★★★★★
ボールペン ★★★★☆
果汁 ★★★☆☆
ソース ★★★★★
ミートソース★★★★☆
カレー ★★★☆☆
ごま油 ★★★★★
あの洗剤
38P(45P中)
口紅 ★★☆☆☆
卵 ★★★★★
醤油 ★★★★★
ボールペン ★★★☆☆
果汁 ★★★★☆
ソース ★★★★★
ミートソース★★★★★
カレー ★★★★☆
ごま油 ★★★★★
結果
粉末洗剤 | あの洗剤 | |
汚れ落ち | 36P | 38P |
コスパ(洗濯量3kgの場合) | 10.9円 | 24円 |
あまり変わりがないように思えますが、粉末洗剤の場合は蛍光剤が入っています。
汚れが落ちているように見えても白く見える塗料を塗っているのと同じ状態のなので、色の濃い衣類を洗った場合は色あせしたように見えたり、ところどころ色が抜けたようにみえるので向きません。
その点、「あの洗剤」は蛍光剤は無添加です。
価格は高いですが、蛍光剤なし、浸けおきなしでほぼシミが取れているというのは、普段の洗濯で予備洗いやシミ抜きをする必要がないということで時短効果は高いです。
コスパは少々悪いですが、忙しい主婦にとって「あの洗剤」を使う価値は十分にあると思います。
「あの洗剤」の粒子はさらさらのパウダー状で水にもよく溶けます。粉残りの心配はいりません。
オキシクリーン と「あの洗剤」を浸けおきした結果
オキシクリーン
39P(45P中)
口紅 ★★☆☆☆
卵 ★★★★★
醤油 ★★★★★
ボールペン ★★★★☆
果汁 ★★★★★
ソース ★★★★★
ミートソース★★★★☆
カレー ★★★★☆
ごま油 ★★★★★
41P(45P中)
口紅 ★★★☆☆
卵 ★★★★★
醤油 ★★★★★
ボールペン ★★★★☆
果汁 ★★★★★
ソース ★★★★★
ミートソース★★★★★
カレー ★★★★☆
ごま油 ★★★★★
結果
オキシクリーン | あの洗剤 | |
汚れ落ち | 39P | 41P |
コスパ(洗濯量3kgの場合) | 19円 | 24円 |
洗浄力では「あの洗剤」、コスパでは「オキシクリーン 」という結果になりました。
オキシクリーン(日本版)の成分は過酸化ナトリウム(酸素系漂白剤)、炭酸ナトリウムだけというとてもシンプルなもの。
もちろん食器にも使えますし、安心を求めている方にはオキシクリーン をオススメします。
オキシクリーン のパッケージはいかにも海外製品って感じでパワーはありそうですが、安全な感じはしません。
逆に「あの洗剤」の無添加という文字を見ていると、安全性は「あの洗剤」のほうが高そうなんですけどね・・実際は逆です。
パッケージって大切だなって思います。
スポンサーリンクあの洗剤のデメリットとメリットまとめ
デメリット
・スプーンが使いにくい
スプーンが長いんですよ・・・
一旦取り出すと戻せない。何気にイライラします。
容器と別に置いておくとスプーンを失くしてしまいそうだし、普段使いするなら容器かスプーンを変えないと使いにくいです。
・粒子が細かいので舞い上がりやすく吸い込みやすい
・ラウリル硫酸ナトリウム入りなので乾燥肌の方は注意が必要
・価格が高め
たしかに価格は普通の粉末洗剤に比べると高いですが、洗浄力を考えると安いくらいです。
メリット
・とにかく汚れ落ちがいい
粉の粒子が細かく冷たい水でもよく溶けて、洗浄力を十分に発揮します。
水に溶き、スプレーボトルに入れ替えて掃除に使ってみたらですね。キッチンの油汚れが面白いように取れて感動しました。手間いらずで綺麗になります。
この洗剤の推しは無添加よりも何よりも抜群の洗浄力!
少し価格は高いですが、皮脂の汚れや食べ残しは予備洗いなしで綺麗に落とせます。この時短効果は素晴らしいっ!
私は毎日の洗濯に使いたいなと思いました。
安全に使うために、衣類用洗剤として使う場合は洗剤残りがないようにすすぎは2度おこなうようにしましょう。
安全・エコな洗剤を探している方にはオススメしませんが、洗浄力を求めている方には自信を持ってオススメできる洗剤です。
コメント
(ノД`)シクシク ナイロン地のポーチに灯油がついたのです。洗っても落ちないのです。助けて。
ましゅーさん、コメントありがとうです
あらら・・・灯油が。今灯油が手元にないので、試してみられないんだけど、
灯油は油性なので、食器用洗剤が効くと思う!食器用洗剤とクレンザー(もしくは重曹)を1:1で混ぜて歯ブラシなどでゴシゴシこすり洗いしてみて・・たぶん、それで落ちると思う(; ・`д・´)
「あの洗剤」知らなかったです><
ネットで検索したら出てくる出てくる(笑)
成分を見て「オキシクリーンと比べてどうだろう」って思ったら、ちゃんと比較してくださるハナさんさすがです^^
まさかの洗浄力、でしたがやっぱり私はオキシクリーン(日本製)ですね♪これ一つで充分という確信がまた生まれました!