新旧の違いを比べてみた!新しく生まれ変わったNANOX(ナノックス)を実際に使った感想

洗剤

こんにちは、おうちクリーニング研究家のハナです。

LIONの人気シリーズ『トップ スーパーNANOX』が2023年9月に『NANOX one』として生まれ変わりました。

新しくなったNANOX oneは、スーパーNANOXの機能(洗浄・消臭力)に加えて、衣類の色変化を防止する機能が加わりました。黄ばみ、黒ずみ、色あせを気にされている方に嬉しい洗剤といえます。

この記事では、従来のNANOXとの違いや、NANOX oneの洗浄力を実際に試してレビューします。よろしければ、最後までお付き合いください。

スポンサーリンク

NANOX oneの概要

名称スタンダードPROニオイ専用
価格327円(税込)
洗濯コスト5.1円(水30Lの場合)
内容量640g
すすぎ数1回対応
液性中性
蛍光剤なし
漂白剤なし
香りシトラスソープパウダリーソープ
JAN490330135058349033013507674903301350668
成分【スタンダードの成分】
界面活性剤(53% ポリオキシエチレンアルキルエーテル、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸、アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム、脂肪酸塩)、安定化剤、ポリエチレングリコール、アルカノールアミン、チルアルコール、再汚染防止剤、酵素、抗菌剤、香香料
クエン酸、BHT、着色剤【PROの成分】
界面活性剤(55% ポリオキシエチレンアルキルエーテル、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸、アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム、脂肪酸塩)、アルカノールアミン、安定化剤、再汚染防止剤、エチルアルコール、ポリエチレングリコール、酵素、抗菌剤、香料、亜硫酸ナトリウム、p-トルエンスルホン酸、クエン酸、BHT、着色剤

【ニオイ専用】

界面活性座(53% ポリオキシエチレンアルキルエーテル、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸、アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム、脂肪酸塩)、アルカノールアミン、安定化剤、再汚染防止剤、エチルアルコール、ポリエチレングリコール、酵素、抗菌剤、香料、亜硫酸ナトリウム、p-トルエンスルホン酸、クエン酸、BHT、着色剤

3種類それぞれ入ってる成分は同じものですが、分量の差で個性を出しているって感じですね。

生活感が出にくいパッケージが好印象。

ちなみにフィルムを外せば透明容器になります。

では、旧品「スーパーNANOX」との違いも詳しく見ていきましょう。

 

スポンサーリンク

トップ スーパーNANOXからNANOX oneへの変更箇所

NANOX スタンダードとNANOX ニオイ専用は仕様変更、そして新たにPROが新設され2種類から3種類となりました。

旧品からどこが仕様変更されたかといえば、まず主成分である界面活性剤の内容が変わりました

⚫︎スタンダード

界面活性剤(55%、ポリオキシエチレン脂肪酸メチルエステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸、アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム、脂肪酸塩)界面活性剤(53% ポリオキシエチレンアルキルエーテル、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸、アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム、脂肪酸塩)

⚫︎ニオイ専用

界面活性剤(57% ポリオキシエチレン脂肪酸メチルエステル、アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、脂肪酸塩)界面活性座(53% ポリオキシエチレンアルキルエーテル、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸、アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム、脂肪酸塩)

どちらも主成分がポリオキシエチレン脂肪酸メチルエステルからポリオキシエチレンアルキルエーテルに変わっています。

NANOX oneに採用されているポリオキシエチレンアルキルエーテルは肌刺激が少なめで風合い重視、一般的な洗濯用洗剤に最も多い主成分です。成分を見ただけでは洗浄力というよりは風合い重視なのかなという印象を受けます。

NANOX one から3つの新しい技術が使われています。

コンプリートステインレス技術
「高機能界面活性剤」と「高性能な酵素」を配合し、頑固な汚れにも高い洗浄力を実現する技術。

コンプリートオーダーレス技術
イヤなニオイの発生を抑える「新消臭成分」を採用し、部屋干し臭を防ぐ技術です。ニオイ専用・PROにも搭載されています。

コンプリートカラーケア技術
「特殊ポリマー」の新採用で、衣類同士の摩擦を防止し、色あせや黒ずみを抑制する技術です。衣類本来の色を保つ機能を実現しました。

以前はスーパーNANOXのスタンダードタイプだけに使われていた再汚染防止剤がシリーズ全てに投入されています。

あと、1回の洗濯コスト(水30Lの場合)はドラックストアで買える31種類の洗剤の平均値13.56円のところ、NANOX oneは5.1円と格安。

スーパーNANOXのコストは8.1円だったので、大幅なコストダウンが叶います。

※コストは販売店のSALE状況によっても変わるので参考程度に。

容器は、旧シリーズにはあったワンプッシュボトルが今のところNANOX oneでは販売されていません。個人的にはスーパーNANOXのワンプッシュボトルは使いにくいと感じていたので、改良されて発売されるといいなと思います。

キャップの表示が水量表示なので、30Lだったら「どのメモリだ?」ってパーケージの説明と照らし合わさなくてもいいので便利です。

【旧シリーズから新シリーズで変わった点】
・主成分変更
・再汚染防止剤がシリーズ全てに採用された
・NANOX PROが新設
・PROとニオイ専用には部屋干し臭を防ぐ「新消臭成分」配合
・ワンプッシュボトルではなくなった
・1回の洗濯コストが下がった
では、実際に洗ってみて新旧の違いと新シリーズ3種類の違いを確かめてみたいと思います。
スポンサーリンク

洗浄力・消臭力の検証方法

NANOX oneだけで洗っても洗浄力の違いがわからないと思うので、旧シリーズのスーパーNANOXと洗い比べます。

他の洗剤との洗浄力の違いは別記事で31種類の洗剤を比べているものがあるのでスーパーNANOXを基準に比べてみてください。

参考記事→【2023年】汚れニオイ落ち洗濯洗剤ランキング!31種類すべて試した結果を公表します

洗い方

9種類の汚れを付けた布、加齢臭が染み込んだ布をコンパクト洗濯機で洗います。
※夫の加齢臭を大切に培養しております。

すすぎ1回対応ってことで、すすぎは1回

1200mlの水に規定量の洗剤を入れて、洗浄15分、すすぎ1回(10分)で洗います。

汚れの種類

汚れの種類汚れの性質
口紅油溶性
タンパク質
しょうゆ水溶性
ボールペン油溶性
果汁色素
ウスターソース水溶性
ミートソース色素・不溶性
カレー色素・不溶性
ごま油油溶性・ニオイ

※汚れの性質の説明はこちら

同じ汚れをつけたものを洗い、その平均値を5段階の星の数で審査します。

★★★★★ 肉眼で見えなくなったら黒星
☆☆☆☆☆ まったく落ちていない場合は白星

★黒星が多いほど、汚れ落ちが良いということです。

消臭力チェックの方法

夫の加齢臭を染み込ませた布を一緒に洗います。

コニカミノルタ KONICA MINOLTA 世界初ニオイ見える化チェッカー Kunkun body(クンクン ボディ) 本体

ニオイチェッカーを使ってニオイを “見える化” していきます。

洗ってない布の数値は38

実際は鼻を近づけたくないほど臭ってます。

ニオイチェッカーによる数値と実際に臭った印象によって星の数を決めます。

 1〜6★★★★★  洗剤の良い香りしかしない
7〜12★★★★☆  気になるニオイはない
13〜18★★★☆☆  少し違和感がある
19〜24★★☆☆☆  かすかにニオイを感じる
25〜30★☆☆☆☆  ニオイを感じる
31以上☆☆☆☆☆  ニオイを強く感じる

スポンサーリンク

LION NANOX one の洗浄力を試した結果

『NANOX one』を3種類の洗浄力の違い、旧品の『スーパーNANOX』との違いを実際に使って確かめました。

『スーパーNANOX』の結果

洗浄力 35P
口紅★★★☆☆
★★★★☆
しょうゆ★★★★★
ボールペン★★★☆☆
果汁★★★☆☆
ソース★★★☆☆
ミートソース★★★☆☆
カレー★★☆☆☆
ごま油★★★★★
消臭★★★★☆

このスーパーNANOXの洗浄力は過去に31種類の洗剤の消臭力を調べたときにちょうど平均くらいでした。

こちらを参考にしつつNANOX oneの結果を見ていきましょう。

NANOX one スタンダードの結果

洗浄力 35P(50P中)
口紅★★★☆☆
★★★★☆
しょうゆ★★★★★
ボールペン★★★☆☆
果汁★★★☆☆
ソース★★★☆☆
ミートソース★★★☆☆
カレー★★★☆☆
ごま油★★★★★
消臭★★★☆☆

 

NANOX one PROの結果

洗浄力 40P(50P中)
口紅★★★☆☆
★★★★★
しょうゆ★★★★★
ボールペン★★★★☆
果汁★★★☆☆
ソース★★★★☆
ミートソース★★★☆☆
カレー★★★★☆
ごま油★★★★★
消臭★★★★☆

プロの洗浄力は液体洗剤の中ではトップクラスです。蛍光剤も漂白剤も使わずにこの洗浄力は優秀です。中性洗剤なので洗える素材の幅も広いですし、使いやすい洗剤です。

洗浄力に定評がある人気のアタックZERO(レギュラー)とも比べてみました

アタックZERO(レギュラー)洗浄力37P(50P中)
口紅    ★★★☆☆
卵     ★★★★☆
醤油    ★★★★★
ボールペン ★★★☆☆
果汁    ★★★☆☆
ソース   ★★★☆☆
ミートソース★★★☆☆
カレー   ★★★☆☆
ごま油   ★★★★★消臭    ★★★★★

LIONが史上最高峰の洗浄力というだけのことはあります。消臭に関してはアタックZEROのほうが優秀だったものの、洗浄力に関してはアタックZERO以上です。

いままで、「洗剤を1種類に絞るならアタックZEROの1択」だと言っていましたが、これからは2択になりそうです。

NANOX one ニオイ専用の結果

洗浄力 35P
口紅★★★☆☆
★★★☆☆
しょうゆ★★★★★
ボールペン★★★☆☆
果汁★★★☆☆
ソース★★★★☆
ミートソース★★★☆☆
カレー★★★☆☆
ごま油★★★★★
消臭★★★☆☆

洗浄力は文句はなかったものの、ニオイ専用とはいえ、残念ながら加齢臭に関しては完全に消すことはできませんでした。

バスタオルを洗って部屋干ししたところ、生乾き臭が気になるということはなかったので防臭力は強そうです。ただ、すでに付いてしまったニオイを完全に消すのは難しいかもしれません。

スポンサーリンク

LION NANOX oneを使った感想

【旧シリーズから新シリーズで変わった点】
・主成分変更
・再汚染防止剤がシリーズ全てに採用された
・NANOX PROが新設
・PROとニオイ専用に部屋干し臭を防ぐ「新消臭成分」配合
・ワンプッシュボトルではなくなった
・1回の洗濯コストが下がった

新しくなったNANOX oneは、スタンダード、PRO、ニオイ専用の3種類。私が購入した時は同じ内容量で価格も同じでした。(※後日、PROの価格がスタンダードやニオイ専用よりも上がってました)

なので、どれか一つを選ぶとしたら洗浄力が液体洗剤トップクラスだったNANOX PROを選びます。ニオイも体臭に関してはニオイ専用の洗剤よりもしっかり落とせていました。ニオイ専用に配合されている部屋干し臭を防ぐ「新消臭成分」はPROにも配合されています。

もしかしたら、スタンダートとニオイ専用は今までNANOXを使っていた方が購入しやすいようにとの配慮で販売されていて、今後はPROに集約されるんじゃないのかなと思ったりもします。

今まで洗剤を一つに絞るなら、蛍光剤不使用、洗える素材が幅広い中性洗剤で洗浄力の高いアタックZEROの1択だと公言していましたが、今後はNANOX one PROも選択肢に入ります。それほどPROは優秀。

あと、ワンプッシュボトルが使いやすくなって復活するといいのになと切望します。

本日は以上です。あたなの洗剤選びの参考にしてもらえると嬉しいです。

コメント

  1. おさとう より:

    えー?すごい!どこで買えば税込327円なんて安い値段で購入できるのでしょうか?
    近くのホームセンターで438円が最安値でした…
    詰め替えの方が単価が軒並み高くて
    本体だけを買うのも気が引けるけど
    単価が倍になるのを考えると本体書いたしそうです…

    • ハナ より:

      おさとうさん、コメントありがとうございます。
      私は近所のドラッグストアで買いました。発売されてすぐだったのでキャンペーンで安かったのかもしれませんね。
      ただ438円でも1回の洗濯コスト(水30Lの場合)は6.8円と平均よりもコスパは悪くありません。
      スーパーNANOXからは成分が変わってしまっているので、もしNANOXoneを買うのが初めてならば、本体を買うのがいいと思います。追加購入する場合は本体を買うのは心苦しいですけど…

タイトルとURLをコピーしました