おうちクリーニング研究家のハナです。誰もが自宅で洗濯上手な「洗濯マスター」になれるアイデアを発信しています。今回はスーツや学生服の洗濯方法です。
スーツや学生服を自宅で洗濯することができたら、クリーニング代を節約できるだけでなく、いつでも清潔な状態を保つことができると思ったことはありませんか?そこで今回は、失敗せずにスーツを自宅で洗うための方法を詳しくご紹介します。ゴミ袋やタオルなど、家にあるものを使って、誰でも簡単にスーツを洗えるテクニックをお教えします。この記事を読んで、スーツをプロのクリーニング店に出す必要がなくなり、自分でケアできる自信を持てるようになること間違いなしです。最後までお付き合いください。
スポンサーリンクスーツを洗濯機で洗う方法
手洗いにするか、洗濯機を使っていいのかは洗濯表示マークをチェックします。
最近は洗濯機で洗えるスーツも増えています。画像で赤丸がついたマークがある場合は洗濯機を使って洗うことができます。
1、下洗い
気になるシミや汚れがある場合は事前に固形石けんでこすり洗いをしておきます。
2、洗濯ネットに入れる
スーツは裏返しにしてボタンはすべて閉じておきます。洗濯ネットに入れる際は汚れやすい袖口が表面にくるように畳んで入れると汚れがよく落ちます。
3、洗濯機のコースは「ウール洗い用」コース
洗濯機の機種によって「ドライ洗い」や「おしゃれ着洗い」などコース名は違います。他の衣類の糸クズや色移りを防ぐためにスーツ単独で洗います。
4、脱水はタイマー1分
洗濯機の機種によっては脱水時間を変えられないものもあるので、その場合は高速回転に入ってから30秒ほどで手動で止めてください。
スーツを手洗いする方法
手洗い推奨マークが付いている場合は手洗いします。手洗いだと手間がかかると思っておられる方が多いと思いますが、洗濯機を併用すると簡単に洗えます。
【必要なもの】おしゃれ着用洗剤(またはドライマーク専用洗剤)、固形石けん
水洗い不可でもドライマークが付いていればドライマーク専用の洗剤で洗うことは可能、初心者さんや自信がないの場合はクリーニング店に任せた方が無難です。
ドライマークの服が自宅で洗える!ドライ用洗剤「ハイベック」
1、下洗い
気になるシミや汚れがある場合は固形石けんでこすり洗いするのは洗濯機で洗い場合と一緒です。
2、洗濯液を作る
スーツが入る容器、もしくはシンクに水を張り、洗剤をよく溶かしておきます。
3、2にスーツをつける
スーツは軽く畳んで洗濯液につけます。基本的にスーツを洗濯液につけたら触りませんが、汚れが気になる場合は3〜4回くらい押し洗いします。そのまま20分ほどつけ置きします。
4、洗濯機で1分脱水
洗濯液を洗濯機の遠心力で吹き飛ばすと、すすぎが楽になります。脱水はタイマーで1分(高速回転に入って30秒くらい)
ドライクリーニングだけでは水溶性の汗汚れなどが落としにくいので、水で洗うと洗濯液が汚れで茶色くなります。これだけ汚れが落ちているかと思おうと気持ちいいですよね。
5、すすぎ
脱水している間にシンクや容器に新しい水を溜めておきます。
脱水が終わったスーツを水につけてすすぎます。
脱水により洗濯液は遠心分離されているので、すすぎは軽く1回でOK。
【任意】必要であれば糊付け(のりづけ)
絶対ではないですが、ノリ付けしたほうがスーツがパリッとハリよく仕上がります。硬めの質感が好きなら、糊付けしたほうが高級感が増します。
「くたびれた感じ」がするスーツは洗濯のりはキツめに入れてビシっとハリを出すことをオススメします。
シンクに水を溜めて洗濯のりを溶かす際、糊の分量は決められた量より気持ち多めに入れます。
今回洗ったスーツは少し嫌な臭いもしていたので、香り付けにほんの少し柔軟剤も使います。
洗濯のりと柔軟剤を混ぜる場合は、しっかり混ぜないと仕上がりにムラが生じることもあるので、念入りに混ぜることを意識してください。
洗濯のりの入った液剤に約10分ほどスーツをつけ込んだ後は洗濯機で脱水します。
6、洗濯機で脱水
すすぎ、もしくは糊付けが終わった後のスーツを脱水します。脱水は洗濯機に任せて、タイマー1分
タイマーが使えない場合は高速回転に入ってから30秒ほどで手動で止めます。
スポンサーリンクスーツを型崩れさせない干し方
洗濯が終わったら干していきます。
型崩れ防止の為に上着は肩幅のあるハンガーにかけます。
私はハイベックから販売されているボディーハンガーを使っていますが、お持ちでない場合は、ハンガーにバスタオルなどを巻いて肩幅を出します。
ハンガーのアーム部分にバスタオルを巻きつけていきます。
膨らませた45Lのゴミ袋などを入れておくと、ほとんどアイロンをかけなくてもいいぐらいシワが伸びます。
スラックスは裾をスラックスハンガーにつけて、逆さまになるように干します。逆さまにした方が自然に形が整うからです。
この時、さらにオモリになるようなものをぶら下げておくと、シワが伸びて形よく仕上がります。
スポンサーリンクアイロンがけ
冬物のスーツは「総裏」と呼ばれる全体に裏地がついた形状になっています。裏地は熱に弱い素材が使われていることが多く、ウールは高温でないとシワが伸びにくいので、総裏のついているウールのスーツに関しては、裏からアイロンがけをする、というセオリーを無視して、私は表からアイロンをかけます。
上着のアイロンがけ
まずは、シワのできやすい縫い目の部分を伸ばします。
洗濯バサミなどを使って片方を固定して、反対を中に浮かすように引っ張り上げながら、アイロンを滑らせます。片方を浮かせながらアイロンをかけることで、裏地の跡やポケットの跡などが出にくくなります。
左がアイロンをあてた状態、右がアイロンをあてていない状態なのですが、左は縫い目の部分が綺麗に伸びているのがわかると思います。
スーツのアイロンのかけかたです。アイロン台を使わなくてもシワが伸びます pic.twitter.com/99u526gRqV
— ハナ@おうちクリーニング研究家 (@hana_labnote) July 16, 2024
引っ張りながらアイロンのスチームをかけるかけでシワが伸びます。普通にアイロン台を使ってアイロンをかけるよりも簡単に綺麗に仕上ります。
干すときに、シワができないように工夫をしているので、軽くアイロンを当てるだけで充分です。
スラックスのアイロンがけ
スラックスはきっちりプレスしてアイロンをかけた方が綺麗なのでアイロン台を使って、しっかりアイロンをかけていきます。
先ずはヒップ周りから、裏返したスラックスの中に厚さが出るように折りたたんだバスタオルを入れてアイロンをかけます。
こうすると、ポケットなどの厚みがある部分はバスタオルに沈み、表に響くことなくフラットに綺麗にアイロンがかけられます。
(写真は夏物を洗った時のものです)
ヒップ回りのシワが伸びたらスラックスを表に返してプレスしていきます。
スラックスがキレイに見える要は、センタープレスラインと呼ばれる線が中央にキレイに入ることです。
スラックスの裾部分を洗濯バサミなどでアイロン台に固定して、しっかりセンタープレスラインを付けていきます。
ヒップ側も固定して、アイロンをかけていきます。
アイロンを当てる時は、必ず当て布を使って下さい。
プレスしたら冷えるまでは、そのままをキープしてくださいね。熱が冷える時にくっきりとしたセンタープレスラインがつきます。すぐに吊るしたりはしないように気を付けてください。
完全に乾くまでしっかり干します。
仕上がりの確認
変なシワも入らずハリでてツヤよく仕上がっています。ズボンのセンタープレスラインもキレイに入りました。
汚れていた袖口もスッキリ汚れが取れました。まだまだキレイに着ることができそうです。
これであなたも洗濯マスター!
洗濯は日々の家事の一環ですが、スーツや学生服のような繊細な衣類を自宅で洗うことは少しハードルが高いかもしれません。しかし、この記事でご紹介した方法を実践することで、クリーニング代を節約しつつ、自宅でもプロ並みの洗濯が可能になります。スーツや学生服を洗濯機で洗う方法、手洗いのコツ、適切な脱水時間の調整、そして干し方やアイロンがけのポイントまで、全てを網羅しました。ゴミ袋やタオルなど、身近なアイテムを使って簡単にできる方法なので、ぜひチャレンジしてみてください。これであなたも洗濯マスター!大切な衣類を長く美しく保つための知識と技術が身についたことでしょう。毎日の洗濯がもっと楽しく、そして快適になることを願っています。
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