毛玉ができてゴワゴワになったフリースも新品同様にできる洗濯方法

コート類

こんにちは!ハナです。

11月も中旬に差し掛かり、随分と寒くなってきましたね!寒さ対策は万全ですか?

軽くて暖かい、誰でも1枚は持っているであろうフリース素材の衣類。

素材はポリエステル100%なので、繊維としては強く、洗濯機で洗える防寒着として人気の高い衣服ですが、そのフワフワとした質感を保つためには、少しコツが必要な素材です。

本日は、そんなフリースのフワフワ感を長持ちさせる洗濯術です。

お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

 

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フリースとは

元来、フリースとは羊一頭から刈り取られた、一枚に繋がった羊毛のことを指しました。

しかし、1979年にポリエステルの一種であるポリエチレンテレフタレート(PET)で作られた、起毛した繊維の素材が開発され、温かくて軽量、しかも通気性がよいということで、主にアウトドア用の衣服として販売されていました。そして、価格は高めでした。

その後、ユニクロ社が1998年に、1,900円という安価なフリースを売り出し、なんと200万着も売り上げて、大ブームを巻き起こします。そのブームを切っ掛けに、一般の家庭にも瞬く間に浸透していきました。

現在では、部屋着やパジャマなど、室内でもフリースを愛用している方は多いのではないでしょうか?

ペットボトルと同じ素材で作られているため、ペットボトルを再生して作ることができるエコな素材と言われていますが、ペットボトルから再生するにはそれなりの費用を要するので、一部の高級アウトドアブランドを除き、ペットボトルをリサイクルした繊維で作られたフリースは、まだまだ市場には出回っていないようです。

 

フリースのメリットとデメリット

フリースの特徴をみてみましょう。

メリット

○ 保温性が高い
○ 軽量
○ 通気性・速乾性に優れている
○ 比較的安価

デメリット

× 静電気が起きやすい
× 熱(火)に弱い
× 毛玉が発生しやすい

 

フリースを洗う

フリースの素材は、基本的にポリエステル100%です。
ポリエステルは比較的強い素材ですので、ほとんどの衣服は洗濯機で洗えるのですが、念の為に洗濯絵表示を確認しておきましょう。

以下の表示があれば、自宅で洗うことが可能です。

洗い40h27_wash_001?洗濯機使用可。中の数字は液温の限度値です。
洗い弱40弱く洗う洗濯機使用可。ウール洗いと弱水流の設定で洗えます。

中の数字は液温の限界値です。
「弱」「=」のマークは優しく洗うという意味なので、ウールを洗うコースで洗濯します。

手洗い新手洗い手洗い可。中の数字は液温の限界値です。
洗濯機ではなく、手洗い推奨です。個人的には、おしゃれ着用洗剤を使用すれば、洗濯機の手洗いコースでも洗えると個人的には思っています。

 

フリースの洗濯に必要なもの

・洗濯用中性洗剤(おしゃれ着用洗剤など)
・柔軟剤
・洗濯ネット

フリースは起毛した素材になるので、乱暴に洗ってしまうと繊維同士が絡み合い、毛玉が発生しやすくなってしまいます。

使用する洗剤は、おしゃれ着用などの洗濯用中性洗剤をオススメします。

本来、おしゃれ着用洗剤には柔軟剤の役目を担った成分が入っているので、基本的に柔軟剤を使用する必要はありませんが、フリースなどの静電気が起こりやすい素材を洗う場合は、柔軟剤を使用します。

・繊維同士が絡みやすく毛玉が発生しやすい
・糸くずなどを絡め取りやすい

上記のデメリットも考慮して、洗濯時には必ず目の細かい洗濯ネットを使用します。

 

下準備

 

洗う前のフリースには、埃や糸くず、ペットを飼っているご家庭ではペットの毛など、目で確認できる大きさのゴミが付着していると思います。事前にある程度除去しておいて、それから洗濯 しましょう。

粘着シート(コロコロ)

最もオーソドックスな方法は、粘着シート(コロコロ)を使用することでしょうか・・
とても便利なアイテムですが、実は意外と表面に付いた埃しか取れません。

なので、大まかな埃を取るのに向いてます。

 

エチケットブラシ

コロコロと同じく表面の埃しか取れませんが、コロコロと違ってゴミが出ない、というのが利点です。

ただし、一方向にしか動かせないので、少々効率が悪いです。

 

ゴム手袋


少し意外かもしれませんが、手早く埃が取れ、小回りも利きます。繊維の奥に入ってしまった埃も取りやすいのですが、衣類を固定しておかないとヨレてしまって、上手く埃が取れません。

使用の際は、アイロン台などに洗濯ばさみで固定し、衣類の表面を軽く撫でるように動かすと効率的です。

 

洋服ブラシ


最もオススメなのは、洋服ブラシです。

繊維の奥に入り込んだペットの毛や埃もよく取れます。
一方向からではなく、前後左右に満遍なくブラシをかけることができるので、効率よく埃が取れます。

衣類の肌ざわりも格段にUPしますよ!

あらかじめコロコロなどで表面の埃を取り除いておけば、さらに効果的です。

 

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洗濯ネットを使用する

洗う際はフリースを裏にして、目の細かい洗濯ネットに入れます。
洗濯時の摩擦を最小限にして毛玉を作りにくくすることと、他の衣類からでる洗濯クズがつかないようにするためです。

 

洗濯?干す

洗濯機の洗濯コースは、ウール洗い用のコースを選択してください。すすぎが1回でいい洗剤でも、2度のすすぎを意識してください。

※フリースは特に洗剤が残りやすい素材なので、必ず2回すすぐようにしましょう。

 

洗い上がったら、肩幅が広めのハンガーにかけて、日陰で吊り干しです。

 

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仕上げ

フリースは毛玉が発生しやすい素材です。特に毛足が長いタイプのフリースは、いくら丁寧に洗っても繊維が絡み、毛玉とまではいかないにしても、せっかくのフワフワ感が損なわれてしまいます。

ですが、硬くゴワゴワになってしまった繊維の絡みさえ解してやれば、元のフワフワな触り心地に戻ります。


使用するのは、スリッカーブラシと呼ばれるペット用のブラシです。
もともとはムートンの絡みを取るためのブラシでした。

スリッカーブラシを使用すれば、固まってしまったフリースの毛先も解すことが可能です。

特に方向は定めず、あらゆる方向からブラシをして、最後は上から下に毛先を整えていきます。

 


右がブラシをかけた方です。しなやかでフワフワな肌ざわりが戻っています。

↑この写真がスリッカーブラシかける前の状態になるのですが、毛先が絡んで玉になってしまっているのがお分かりいただけますでしょうか。ゴワゴワと固く、肌ざわりが悪いです。こうなってしまうと、肌ざわりが悪くなるだけではなく、温かさも半減してしまいます。

↑この写真がブラッシング後の状態です。肌ざわりは買った当初にようにスベスベで、フワフワになりました。

最後に洋服ブラシをかけて、毛先を整えましょう。

※この作業は洗濯の前後を問わず、どちらでも構いません。

フリースは強い素材なので、きちんと手入れさえしてやれば、長く着られる衣服です。正しく洗濯して、暖かいコーディネートを楽しんでくださいね。

 

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本日は以上です。どなたかの楽しい洗濯ライフのお役に立てれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 

 

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