こんにちは!おうちクリーニング研究家のハナです。
・ゴワゴワになったフリース
・洗うと縮んでしまったニット
・ボリュームがなくなったファー
・折りジワがついたニット
などなど問題を抱えた衣類がクローゼットに眠っていませんか?
これらは、髪の毛用の寝癖直しや洗い流さないトリートメントなどヘアウォーターなどのヘアケアスプレーで簡単に修復できます。
髪の毛に油膜を作って滑りを良くしたり、キューティクルが剥がれるのを防ぐ効果のあるヘアケア用品、じつは衣類のケアにも使えるんです。
本日はヘアケアスプレーを使ってできる衣類ケアを紹介します。
お気に入りの衣類を捨てるまでに一度試してみませんか?
衣類ケアに代用できるヘアケアスプレー
今回、衣類ケアに使ったのは洗い流さないタイプのトリートメントスプレー。トリートメントスプレーでなくても、寝癖直しウォーターなどのヘアケアスプレーでOKです。
白い衣類に使う時は特に、着色料が使われていないものを使います。香料が苦手な方は無香料のスプレーを使ってください。
ヘアケアスプレーは、できればシリコン入りのものを使います。
髪の毛をしなやかにコーティングするシリコンは衣類の繊維にも効果的だからです。
化粧品やヘアケア商品に使われるシリコンは、正式名称を「シリコーン」といいまして、自然界に存在するケイ石を主成分とした合成化合物です。形状はオイル、液体、樹脂、ゴム、パウダーなどとても多様。
ヘアケアに使われるシリコンはオイル状のものがほとんどで、「ジメチルシリコーン」、「揮発性シリコーン」、「アミノ変性シリコーン」、「ポリエーテル変性シリコーン」などの種類があります。
聞きなれないシリコンを成分表から見分けるコツは「〇〇メチコン」「〇〇シロキサン」「〇〇キサン」などという名前がついてる成分を見つけるといいと思います。
それぞれの役割を簡単に書いておきます。
ジメチルシリコーン
最も一般的なシリコンで、洗った後の髪の手触りなどを調整するために使われます。
分子が小さいと「しっとり」した感触に、分子が大きいと「軽くてサラっ」とした感触になります。
主な成分名称:ジメチコン
揮発性シリコーン(環状シリコン)
揮発性のシリコンで、コーティング材として使うのではなく、他の成分と混ざりやすくするために使用されます。
主な成分名称:シクロメチコン、シクロペンタシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、メチルポリシロキサンなど
アミノ変性シリコーン(カチオン化シリコーン)
ジメチルシリコーンに、色々な成分を加えてできたものが、変
性シリコーンです。加えたものの性質よって効果は変わりますが、主には水に馴染みやすくして、髪を柔軟に仕上げるために使われます。
主な成分名称:アモジメチコン、アミノプロピルジメチコンなど
ポリエーテル変性シリコーン(水溶性シリコーン)
ジメチルシリコーンに界面活性剤を加えたものです。水によく溶けるので洗い残しが起こりにくくなります。洗髪時や髪が濡れているときのきしみの緩和や乾いたあとのパサつき防止に使われます。
主な成分名称:ジメチコンコポリオール、ポリシリコーン13、PEG-(数字)ジメチコン
今回私が使用したのは、アモジメチコン入りのトリートメントスプレーです。
TSUBAKI ダメージケアウオーター ヘアトリートメント さらさらタイプ 220ml
アミノ変性シリコーンのアモジメチコンが入っています。これを使って衣類のケアをしていきます。
スポンサーリンクゴワゴワになったフリースやフェイクムートンのケア
フリースやフェイクムートン(内側)のケアに必要なもの
・ヘアヘアスプレー
・スリッカーブラシ
ゴワゴワになってしまったフリースやフェイクムートン内側など、毛足が長い素材はヘアケアスプレーとペット用のスリッカーブラシを使うと使うとふわふわが甦り新品同様になります。
軽くて暖かいので気に入ってこればかり着ていたら、ゴワゴワを通り越して絨毯のように硬くなってしまったフリースの上着です。
これを新品のようにふわふわに戻すには、普通のブラシでは難しいのでペット用のスリッカーブラシを使います。
毛足の長い素材はどうしても毛が絡まり固まってゴワゴワになってしまいます。
そんな固まってしたまった毛を解きほぐすのがスリッカーブラシなのです。
もともとはムートンの絡みを取るためのブラシとして開発され、長毛種のペット用ブラシとして世に広まりました。
ヘアケアスプレーを使ったフリースのお手入れ方法
フリース全体にヘアウォーターを全体にスプレーして、スリッカーブラシを使ってブラッシングします。
特に方向は定めず、あらゆる方向からブラシをして、最後は毛並みにそって毛先を整えていきます。
ブラシは強く押し付けずに、軽く表面をほぐすイメージでブラッシングしてください。
かなり頑固に絡んでいたので、時間はかかりましたけどテレビを見ながらブラシをかけていくと、見違えるようにふわふわになりました。
ヘアウォータがなくてもほぐれますが、スプレーした方が肌触りがツルツルして気持ちいいです。
全体に毛並みがほぐれたら、再びスプレーして今度は毛並みに沿ってブラッシングして乾かします。
全体をほぐしたフリースを着ると驚くほど暖かく感じて驚きました。ゴワゴワだと空気の層ができず、暖かい空気が逃げちゃいますもんね。
ここまで頑固なゴワつきだと根気は必要ですが簡単です。捨てようかと思っているゴワゴワのフリースがあったら一度試してください。
スポンサーリンクヘアケアウォーターを使って縮んでしまったウールを修復する
ウールやカシミヤのセーターを洗ったら縮んでしまったという経験をお持ちの方もいらっしゃるんじゃないでしょうか?
そんな時は、シリコン入りのリンスを溶かした水に縮んだニットを漬け込んで脱水し、干したものをアイロンで伸ばせば、ある程度は修復可能です。
でも、それより簡単な方法があるんです。シリコン入りのヘアケアスプレーを使う方法です。
全体を引き延ばす場合はリンスに漬け込んだ方がいいと思うのですが、袖口や裾など多少の縮みや型崩れはヘアウォーターをスプレーするだけでも代用できます。
ニットの縮みを直すために必要なもの
・ヘアケアスプレー
・アイロン
・洗濯バサミ
縮んでしまったニットの修復方法
裾が縮んで型崩れしたニットの伸ばしたいところにヘアケアスプレーをして、アイロンで形を整えます。
衣類を伸ばしたい時は、衣類の片方を洗濯バサミで固定して、もう片方を伸ばしたいところまで引っ張りアイロンのスチームをあてます。※やけどにご注意ください。
これだけで縮んで型崩れした裾が29cm → 38cm。なんと簡単に11cm(平置き)も伸ばすことができ形も綺麗に整います。
買ってきたニットが少しサイズが小さかったと言うときも使える裏技です。
おそらく最も簡単な縮んだニットの修復方法だと思います。ヘアスプレーさえあれば家にあるものだけでできますので、縮んでしまったニットを諦める前にぜひ一度お試しください
ツヤもボリュームがなくなったリアルファーのケア
ファーのケアに必要なもの
・ヘアケアスプレー
・洋服用ブラシ(人間用でも可)
・ドライヤー
用意するのは、ヘアケアスプレーとブラシです。ブラシは洋服用がなければ人間用のものでも大丈夫です。ちなみに洋服用ブラシは100円ショップでも販売されているので、そちらを購入するとコートやニットのお手入れも簡単にできるでの、1つ持っておくと便利です。
↓ファーの洗い方はこちら
リアルファーはシーズンオフにシャンプーを使って洗いますが、何度も水洗いするのはダメージが心配なので、頻繁には洗えません。そんな時にヘアケアスプレーとブラシで毛並みを整えるだけでも見違えるようにツヤとボリュームがアップします。
ヘアスプレーを使ったファーのお手入れ方法
ヘアケアスプレーを全体にスプレーして毛並みに逆らうようにブラッシング。
ブラッシングだけよりもヘアケアスプレーを使ったほうが静電気防止になり、ふんわりと柔らかく仕上がります。また、シリコンでコーティングすることで汚れもつきにくくなります。
ブラッシングしたら、ドライヤーでふんわりと乾かして、最後は毛並みに沿ってブラッシングすると艶が出てボリュームが増します。
とても簡単なので、ぜひお試しください。
スポンサーリンクアイロンを使わずに付いてしまった折りジワを伸ばしたい
アイロンを使わずにシワを伸ばすのに必要なもの
・ヘアケアスプレー
ヘアケアスプレーを「衣類のシワ取りスプレー」の代用品として使うことができます
ヘアケアスプレーで服のシワを伸ばす方法
これはシワが気になるところにスプレーするだけです。深いシワの場合はスプレーしたあとにドライヤーの風を当てるとよりキレイにシワが伸びます。
スプレーの種類によってはシミになる場合があるので、目立たないところで試してからお試しください。
ヘアケアスプレーを使った衣類ケア まとめ
・ゴワゴワになったフリース
・洗うと縮んでしまったニット
・ボリュームがなくなったファー
・折りジワがついたニット
上記のような問題を抱えた衣類でも、ヘアケアスプレーを使うことで自宅で簡単に修復することができます。
すてようか迷ってる衣類があれば、ぜひ一度お試しください。お気に入りの洋服が新品同様に甦るかもしれません。
本日は以上です。
あなたの楽しい洗濯ライフのお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
コメント
シリコンって延ばすんですねΣ(´∀`;)
新しいトウモロコシの品種みt・・・あ、いやなんでも・・・(*´ω`*)
コワゴワが!びっくりするくらいキレイになってる?。そしてまさかのヘアスプレー使い?全然知りませんでした、目からウロコ!
カナダに引越す際に船便で衣類を運んでもらったのですが、届いた時にはカビとダニがついていて、洗ってから全部乾燥機で熱処理したんです。そうしたら・・・ほとんどのウール製品が縮みました(ノД`)・゜・。アタリマエダケド
もっと早くこれを読んでおきたかった(T_T)
そっか!
毛だもんね、その着眼点は素晴らしいね。
寝ぐせは水でなおしてたけど(女子力0%)
ヘアスプレー買ってこようかしら。