こんにちは、おうちクリーニング研究家のハナ(@hana_labnote)です。
革靴って水で洗ったことはありますでしょうか。
普通は水で洗っちゃいけないって思ってますよね!
私もそう思ってました。
だけど、今回思い切って水を使って洗ってみることにしました。
何かのテレビで、雨に濡れてシミができてしまった革靴のシミを消す裏技で、靴全体を水に浸けていたんです。
シミは部分的に水が付くからできるんだとか・・・
だったら洗えるんじゃないか?って思ったのがきっかけです。
シミを作らず、型崩れさせず洗うことができるのでしょうか?
よろしければ最後までお付き合いください。
スポンサーリンク大切な革靴を洗ってみる
今回洗うのは・・・
4年ぐらい、手入れもせずに履き古した夫のカジュアルな革靴(牛皮) | 10年ぐらい手入れを怠らなかった私のお気に入りの皮靴(牛革) |
夫の靴はさて置き、私の靴は本当に大事にしてきたので実は洗いたくなかったんですが、いきなり薄色の皮を洗う勇気がどうしてもでなかったのでしょうがありません。
黒は少しぐらいのシミになっても目立たず、最悪の事態には靴墨で誤魔化せるかなぁと思い泣く泣くお気に入りの靴をチョイスしてみました。
靴中もけっこう汚れていそうなので、スッキリさせたい。
何しろ、買ってから一度も水洗いはしてません。
靴中はファブリーズ、外は靴磨き用のクリーナーを使っていたぐらいです。
スポンサーリンク牛革は本当に水に弱いのか?
革製品を買った時などに、言われた事はないですか?
「水濡れなどにご注意下さい」と
実は、素材としての革は決して水に弱いものではありません。
ほとんどの革は染められ、色を付けられて加工されるのですが、その染めの過程で熱に弱い革に高熱をつかえないために、染料の染色堅ろう度(染料の定着度合い)が低いのです。
水にぬれると、革が傷むというよりは、染料が流れ出して色落ち、色移り、ムラというのが起こるのが
「水濡れにご注意下さい」ということなのです。
色落ちにさえ注意すれば水洗いデキるということですね。
そうとわかれば、とっとと洗いましょう。
スポンサーリンクボディーソープとハイベックで洗い比べ
洗剤は主にアルカリ性・中性・弱酸性とありますが、特にアルカリ性は汚れがよく落ちる反面、革に大切は油分まで分解してしまします。間違ってもアルカリ溶剤は使わないようにいたしましょう。
今回使うのは、定番のドライ用洗剤のハイペック。
浸け込み5分で汚れを分解して洗うため、色落ちと型崩れを防ぐ効果絶大です。
今回は私の靴をハイベックで洗います。※大切な靴なので!
そして、もう一つ、試してみたかったのが
弱酸性のボディソープ。人間の皮も洗えるものなら、革もいけるかなと。
こちらは、夫の靴を洗ってみました。
ちなみに革は弱酸性、人の皮膚も弱酸性です。
スポンサーリンク洗濯(洗い)開始
どきどきですが、革靴を思い切って水につけます。
ハイペック
浸けてしまったら後戻りはできません。
5分つけ置きして、すすぎます
あ・・中敷きが取れてしまった(゚д゚lll)ガーン
・・・よく見ると接着剤の痕とかもついていないし、靴底に押し込めていただけかもしません。
だったら仕上がりに、同じように靴底に敷けばいいだけなので、先に進みましょう。
ボディーソープの場合
ボティソープを食器用の柔らかめのスポンジにとり、傷つけないようにとにかく優しく洗う。
靴の中は布だったので、シューズ用タワシでゴシゴシ洗いました。
乾燥は陰干しで時間をかけて
おそらく、革靴を洗うことで最も注意しないといけないのが干す作業だと思います。
乾ききらずにカビが生えたり、日に当てすぎてしまって変色するのは絶対に避けたいですよね。
汚れてもいいタオルでできるだけ水分を吸い取ります。
あとは新聞紙やキッチンタオルなどを靴の中に入れて乾燥を促し、型崩れも防ぎましょう。
陰に立て掛けて、もちろん陰干しです!!
干すこと1日半、中の詰め物を取ります。
ほぼ乾いている状態ですが、念のためにしばらく風に当てましょう。
洗い上がり
汚れは落ちているし、型崩れも無しです。
ただ、表面の艶がなくっているので、レザー用のクリームで栄養補給をしないとですね。
水洗いしたので、当然ですが、スッキリ感が半端ない。
靴の中はとてもきれいになり、匂いもボディーソープの香りです。
足の匂いって靴から移る場合もあるので、水洗いはほんと気持ちいい。
汚れは落ちているし、型崩れも無しです。
心配だった、私の靴の中敷きも靴底にはめ込むだけで、履いてもズレることなく大丈夫でした♪
スポンサーリンク仕上げにはオールマイティなレザーパートナー
今回はカジュアル系の靴を洗ったので、カジュアルに仕上げます。
もう3回ぐらいリピしているレザーパートナー。
無色透明でどんな色にも使えます。
よごれ落ち・保護・艶出し・撥水効果が一つで補えるので便利です。
amazonなどでは付属のスポンジがついていますが、これが逆効果なんじゃ?と思うぐらい “使えない”ので、もしお持ちの方は捨てちゃっていいと思います。
市販のクリーナー用の布もオススメできません。
クリームの伸びが良すぎてスポンジじゃ上滑りしちゃうんです。
このクリームの威力を最大限に発揮するのは、厚手のストッキング素材(80デニール以上とか)です。
お持ちでない方は買った方が良いよというぐらい、ラバーパートナーの威力を最大限に発揮させてくれます。
メーカーの人もスポンジじゃなくて、ストッキングをおまけに付けて欲しい。
クリームを多めにとり、ストッキング素材の布で塗り込んでいきます。
最後は乾いた柔らかい布で、ふきあげてください。
レザーパートナーは撥水効果もあるので、しっかり塗り込めば雨の日も安心です。
磨き終わったら、シューズキーパーセットしてでき上がり♪
上手くいって本当に良かった。
靴墨を塗っても良いのですが、カジュアルな靴はマットな方が好みです。
お好みの手入れをしてくださいね。
クリーニングへ持ち込むという選択
今回はうまくいきましたが、やはり洗うのは怖いですし失敗すると大切な靴が台無しになってします。
自信のない方は、プロにお任せするほうがいいかなと思います。
私が最近見つけた革靴専門のクリーニング屋店は「美靴パック」さんです。
*革もスッキリ水洗い*
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宅配の革専門クリーニングっているのも珍しいし、全国どこからでも頼むことができので見つけたときは嬉かったです。
今回は自分で洗いましたけど、大切な靴はプロにお願いしたいっ!!
自分で洗うのは自信がない、面倒臭い!という方はお試しください。
まとめ
ハイベックとボディソープの違いですが、汚れ落ちはあまり変わりはないと思います。
ただ仕上がりは、やはりハイベックの方が革の質感がしっとりした感じでほどよく油分が残っていて良かったですね。
水に浸ける時間が短いのが良いのだと思います。
ただ、ハイベックは高価は洗剤ですし、代わりにと思えばボディソープで十分かなという感じです。
あまり革靴を水洗いする人はいないとは思いますが、やはり汗などを吸った靴をきちんと洗うと気持ちが良いですし、カビ臭くなって履けなくなった靴も一度洗って履けるようになると嬉しいですよね!!
革は動物の皮から出来ています。
大事な命をいただいているので、手に入れたら大事に手入れしてできるだけ長く使いたいですね。
*革のロングブーツの洗濯
*ムートンブーツの洗濯
*ムートンコートの洗濯
*リアルファーの洗濯
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
本年も「洗濯ラボノート」をよろしくお願いいたします。
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